ベゾス氏が関与継続でウォール街は楽観 アマゾンのCEO交代
アマゾンのベゾスCEOが21年7~9月期に退任し、クラウド部門を率いるジャシー氏がCEOに昇格するとの発表は驚きをもって受け止められた。ベゾス氏がCEO退任後も取締役会長としてとどまることで、ウォール街は同社の今後を楽観している。
アマゾン・ドット・コム<AMZN>のジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)が2021年7~9月期に退任し、クラウド部門を率いるアンディ・ジャシー氏がCEOに昇格するとの2日の発表は驚きをもって受け止められた。ベゾス氏がCEO退任後も取締役会長としてとどまることで、ウォール街は同社の今後を楽観している。
ジャシー氏は1997年に入社。同社がクラウド事業に参入した当初からアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の責任者を務めている。
スタイフェルは3日付のリポートで、もし歴史書が書かれるなら、ベゾス氏は史上最も成功し、かつ最も尊敬された創業者の1人として記されるだろうとし、顧客中心の素晴らしい企業を築き上げたベゾス氏の偉業に匹敵する事例は近代ではそれほど多くはないとの見解を示した。
一方、ジャシー氏について、アマゾンの内外で高く評価されているとし、レジェンドの足跡をたどりつつ、自身の新たな役割で手腕を発揮し続けると確信しているとした。
アマゾンの目標株価を3600ドルから4000ドルに引き上げ、投資判断を「買い」で継続した。
ウェドブッシュはCEOが交代しても変化はないとみている。
ベゾス氏はこれからもアマゾンの企業戦略に関与し続けるとみているとし、ジャシー氏のリーダーシップへの移行はシームレスなものになるだろうとしている。
目標株価を3900ドルから4000ドルに引き上げ、投資判断を「アウトパフォーム(買い)」で据え置いた。
調査会社グローバルデータは、大きなニュースである一方、実際のところ、ベゾス氏は会社に関与し続けると指摘。同氏は今後、新たなアイデアにより集中的に取り組むことができるだろうが、また同時にアマゾンを導き、革新的な優位性を失わないよう見守る立場でもあると述べた。
四半期の売上高、1000億ドル突破
ベゾス氏は94年にアマゾンを創業。書籍の電子商取引(EC)から始まった同社は、現在は「ホールフーズ・マーケット」などの実店舗、AWS、広告事業などを擁する大企業に成長した。
20年10~12月期のアマゾンの売上高は前年同期比44%増の1255億5500万ドル。四半期の売上高として初めて1000億ドルの大台を突破した。
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