サンバイオ目標株価上げ、SMBC日興 慢性期脳梗塞プログラム注視
・4100円から4700円に
・投資判断は中立を継続
東証マザーズ上場の創薬ベンチャー、サンバイオ<4592>の目標株価をSMBC日興証券が引き上げた。サンバイオが開発中の再生細胞薬「SB623」の慢性期脳梗塞を適応症とするプログラムの動向を注視するとした。
21日の株式市場でサンバイオは反落した。終値は前日比35円(0.82%)安の4225円。前日までの4営業日の続伸の後、利益確定の売りに押された。
SMBC日興証券は調査リポートで、サンバイオの目標株価を4100円から4700円に引き上げた。投資判断は「2(中立)」を継続した。
サンバイオは1月、SB623の慢性期脳梗塞プロブラムにおいて、米国での臨床第2b相試験で主要評価項目を達成できなかったとの解析速報を発表した。
SMBC日興は、同プラグラムに関してはその後大きな変動はないが、開発動向を注視していると述べた。
同臨床試験での主要評価項目の未達の発表を受け、同証券は7月にサンバイオの目標株価を8800円から4100円に引き下げていた。
モルガンMUFG
10月23日にはモルガン・スタンレーMUFG証券がサンバイオの慢性期脳梗塞プロブラムに関して、同臨床第2b相試験の詳細な解析結果の発表が2020年中に期待できるとの見方を明らかにしている。
モルガンMUFGはサンバイオの調査を目標株価6100円、投資判断を3段階で最上位の「オーバーウェート」で開始した。
株価
慢性期脳梗塞を対象とした同臨床試験での主要評価項目の未達を発表した後、株価は2月5日に2401円の年初来安値を付けた。
その後は、SB623で開発が先行する慢性期外傷性脳損傷(TBI)プログラムに関するニュースが散発的に発表されるたびに上昇しては下げる動きを繰り返してきた。
しかし、モルガンMUFGの調査リポートの発表をきっかけに10月24日に4000円台に浮上し、その後はこの大台を維持している。
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