米木材が高騰、需給逼迫で当面は高値で推移へ
米国の木材価格が高騰している。コロナ禍をきっかけに住宅建設需要が強まった一方、木材の供給が追い付いていないことが背景にある。木材価格は当面、高水準にとどまる見通しだ。
米国の木材価格が高騰している。コロナ禍をきっかけに住宅建設需要が強まった一方、木材の供給が追い付いていないことが背景にある。木材価格は当面、高水準にとどまる見通しだ。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で材木先物の取引の中心である7月限は、10日に一時1000ボードフィート=1733.5ドルまで上昇。中心限月として過去最高値を更新した。コロナの影響が深刻になった2020年3月に相場は200ドル台まで下げたが、その後は一貫して上値を追う展開。昨年の安値から約6倍となった。
ただ、12日は米株式相場の急落を受けて売りが優勢となり、1544.5ドルで取引を終えている。
コロナ禍で在宅での勤務・学習への切り替えを余儀なくされた人々は、より多くのスペースを求めて住宅を新たに取得したり、既存の住宅を改修したりするようになった。
一方、当局からの指示で製材所は操業を一部または完全に止めた。木材を運搬する業者の数も減少しサプライチェーンは寸断された。
ウェルズ・ファーゴは先週のリポートで、木材の供給不足は年内に緩和する可能性があるが、それでも旺盛な需要を賄うまでには回復しないとの見方を示した。
製材所の操業やトラックの運搬を担う人員を十分に確保するのが現状では困難であるうえ、木材の出荷に必要なディーゼル燃油の価格高騰が背景にある。このため、木材価格が年内にコロナ禍前の水準に戻る可能性は低いという。
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