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JPXプライム150指数が登場 日経平均株価は33年ぶりの高値

海外からの日本株への注目が高まる中、JPXプライム150指数の登場で、日本株の魅力が高まることが期待される。日経平均株価は33年ぶりの高値を更新した。

nikkei 出所:ブルームバーグ

日本のトレーダーは、新たにスタートした株価指数に注目すべきだろう。日本取引所グループ(JPX)は7月3日、将来の収益が期待される大型株150銘柄で構成された新しい指数「JPXプライム150指数」を正式に発表した。

また、同日の日経平均株価は33年ぶりの高値をつけた。

JPXプライム150指数の登場

7月3日、JPXがJPXプライム150指数を発表したことを受けて、日本市場は賑わいを見せた。

同グループは、「JPXプライム150指数により価値創造が推定される日本を代表する企業を見える化し、本指数やその構成銘柄が国内外の機関投資家や個人投資家の中長期投資の対象となる」ことを狙いとしている。

同指数は、エクイティスプレッド(株主資本利益率と株主資本コストの差)および株価純資産倍率(PBR)に基づいて企業に優先順位をつける。構成銘柄には、エクイティスプレッドが最も良好な企業75社と、PBRが最も良好な企業75社が含まれている。

トレーダーや投資家は、株式の真価を測るファンダメンタル分析として、エクイティスプレッドとPBRを用いる。JPXによると、PBRが1倍を超える企業は東証プライム市場指数採用銘柄の半数に過ぎない。この水準を上回る株式を同指数に集めることで、投資家により明確に価値を示すことが期待される。

同指数には、米国のS&P250のような魅力が期待され、より多くの投資家やトレーダーを一時的に市場に呼び込む効果的な役割を担うかもしれない。JPXが発表した分析によると、同指数に採用されている企業は2020年以降、全体的にTOPIX(東証株価指数)を上回って推移している。2023年に入ってから外国人投資家による日本株への投資が増えており、より魅力的な指数が発表されれば、より多くの投資家が日本市場とその銘柄に関心を示すようになるだろう。

しかし、通常PBRが1倍を下回る割安株は取引量が減少し、さらに割安となる可能性もある。このような銘柄をトレーダーや投資家が慎重に見極めれば、利益を生み出すことが期待できるだろう。

日経平均株価が33年ぶりの高値を更新

JPXプライム150指数が日本の取引の新たな一歩を期待させた一方で、日経平均株価はさらに大きく上昇した。JPXプライム150指数が発表された7月3日、日経平均株価は1.7%上昇し、終値は33,753円33銭をつけた。

この急騰の背景には、主要な経済指標が好調だったことが挙げられる。6月の日銀短観(全国企業短期経済観測調査)は5ポイント上昇し、3月の低水準から立ち直って日本経済の回復を示唆した。

銀行株は引き続き好調に推移し、一部の銘柄が銀行破綻危機以前の水準を上回ったことで、その懸念を払拭したと言える。

6月第5週、米ドル/円相場は比較的安定していた。7月3日の終値は、6月30日(金)終値に比べて0.24%円安が進行した。

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