メタが「スレッズ」公開 ツイッターと競合 好調な株価上昇が加速
メタの短文投稿新サービスはツイッターの混乱をついた形になった。株価上昇は加速し、年初来ではエヌビディアに次ぐ勢いだ。
フェイスブックなどのSNSを運営するメタ・プラットフォームズは5日夜(日本時間6日午前)、新サービス「スレッズ」を公開した。利用者が短文や画像、動画の投稿で交流できるサービスで、ツイッターの競合となる。マーク・ザッカーバーグCEOは日本時間6日午前10時すぎ、「最初の2時間で200万人が登録した」とのコメントを投稿した。メタの株価(META)は5日の終値で前日比2.9%高。年初来でみれば2.4倍に値上がりしており、S&P500種株価指数構成銘柄の中で2番目の高さとなっている。
スレッズには最初の2時間で200万人が登録
スレッズはメタが運営するSNSのインスタグラムのチームが開発。インスタグラムのアカウントと連携させる形ですぐに利用できる。メタによると、最大500文字の文章のほか、他サイトへのリンクや、画像、5分以内の動画を投稿できる。
メタは5日付けのプレスリリースで、「スレッズの最初のバージョンを発表した」と説明。インスタグラムでは数十億人が画像や動画で交流していることを踏まえ、スレッズの理念について「インスタグラムが最高の形で成し遂げたことを文章の領域に拡大し、人々がアイデアを表現できる前向きで創造的な空間をつくること」と説明している。日米を含む100か国以上で、iOSとアンドロイド端末を使って利用できる。
短文投稿を主として交流できるSNSはツイッターが代表格だ。しかしツイッターでは、2022年10月のイーロン・マスク氏による買収後、大規模なリストラやサービスの見直しが相次いでいる。7月からは1日当たりの閲覧数の制限も始まっており、利用者からは戸惑いの声も上がっている。
メタの株価は昨年末比で2.4倍に
ザッカーバーグ氏は日本時間6日午前、スレッズに「みなさんが初日にこの場にいてくれていることを嬉しく思います。一緒に素晴らしいものを作り上げましょう!」と投稿。さらにすでに200万人の登録があったことを明かすと、1万8600人のアカウントが「いいね!」で反応した。
メタの株価は5日の終値で前日比2.9%高の294.37ドルをつけた。その後の時間外取引でもさらに値を上げている。メタの株価は2022年11月から上昇基調が続いてきた。2022年末からみれば、株価は2.4倍になっており、S&P500種構成銘柄の中では半導体大手のNVIDIA(エヌビディア、NVDA)の2.9倍に次ぐ好調ぶりとなっている。メタの成長に対する投資家の期待は新サービスの公開で高まっているようだ。
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