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ドル円は調整の反落を警戒/ 下値の注目ポイントは?

株安と米金利の低下が同時に発生する局面では、円高優勢を想定しておきたい。今日の注目材料はパウエルFRB議長の議会証言(日本時間23時)。ドル円は142.25の突破に失敗し、調整の反落を意識する局面に。目先の下値ポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・株安と米金利の低下が同時に発生する局面では円高優勢の展開を想定したい
・今日の注目材料はパウエルFRB議長の議会証言(日本時間23時)
・ドル円は調整の反落を警戒、目先は141円の維持が焦点に
・ドル円が140円台の攻防となる場合のチャートポイントについて


リスク回避相場で円高優勢となる状況とは

20日の外為市場は米ドル高優勢の展開となった。

この日、中国人民銀行(中央銀行)は利下げを行った。しかし欧米の株式市場では、利下げの幅が小さく中国の景気を下支えするには不十分であると捉えられ、主要な株価指数が下落した。

リスク回避の相場(株安)は、外為市場で米ドル買いの圧力を高めた。しかし、20日の米ドル相場の動向を主要通貨別で確認すると、対円では下落したことが分かる。この動きは、株安と米金利の低下が同時に発生する状況では、円高の圧力の方が米ドル高のそれよりも高まりやすいことを示唆している。

米ドル相場の動向:6月20日

米ドル相場の動向:6月20日 ブルームバーグの為替データをもとに作成 / 基準日:6月19日

今日の注目材料はパウエルFRB議長の議会証言

今日の日本時間23日にパウエルFRB議長が下院金融委員会で証言を行う。先週に連邦公開市場委員会(FOMC)を終えたばかりであり目新しい言動が聞かれる可能性は低いが、労働市場と景気の底堅さを指摘し、金融システム不安がくすぶるなかでも情勢次第で追加の利上げ姿勢をあらためて表明する場合は、米金利の上昇と米ドル買いの要因となることが予想される。

パウエルFRB議長がインフレ抑制重視の姿勢を維持する場合、注目したいのが米国株の反応である。FOMC後も米債市場では、利回りが急上昇する局面は見られない。この冷静な反応は米国株の下支え要因である。
だが、あらためてパウエルFRB議長のタカ派スタンスが確認される場合は、短期的に米金利の緩やかな上昇を促し、かつ急速に進行した米株高の調整材料になり得る。

米金利の上昇と米株安が同時に発生する場合、外為市場では主要通貨に対して米ドル高が進行するだろう。一方、パウエル証言に新味がないとして、米金利の上昇が抑制されかつ米株高が続けば、米ドル安優勢の展開を想定しておきたい。

米ドル相場の大まかトレンドを示すドルインデックス(DXY)は現在、102.00-103.00ゾーンの攻防となっている。パウエル証言でどちらからの水準をブレイクする場合は、新たなトレンドが発生する可能性が出てくる。

なお、10日MAが今日現在102.88レベルまで低下している。103.00とともにレジタンスゾーンを形成する可能性がある。

ドルインデックスのチャート

ドルインデックスのチャート Tradingviewの日足:今年3月以降

今日のドル円の展望とチャートポイント

142.25レベルがレジスタンスとして明確に

ドル円(USDJPY)は昨日、142円台の攻防へシフトするかに思われた。しかし、142.25レベルで上昇が止められると下げ幅が拡大し、安値141.21レベルまで下落した。

上ヒゲが示現しての陰線引けとなった日足ローソク足のかたちも考えるならば、昨日の反落は、目先のレジタンスポイントとして142.25レベルが明確になりつつあることを示唆している。

調整の反落を警戒

昨年11月21-22日の時と同じく、ドル円が142.25レベルの突破に失敗したことに加えて、ストキャスティクスやRSIの現在の水準と過去のトレンドも考えるならば、今日のドル円は調整の反落を警戒したい(日足チャートを参照)。

予想どおりドル円が下値をトライする場合は、141.00の維持が焦点となろう。この水準での攻防を注視する目的は、141.00レベルの “サポート転換” を確認することにある。この状況が確認される場合は、141.25レベルをトライする状況が続くと予想する。

なお、141.04レベルは直近高安の半値戻しの水準にあたる(一番下の15分足チャートを参照)。テクニカルの面でもドル円の下落局面では、141.00レベルの攻防に注目したい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート Tradingviewの日足:22年11月以降


141円をブレイクする場合は?

パウエルFRB議長の証言などでドル円(USDJPY)の下落幅が拡大し141円割れの展開となる場合は、2つの移動平均線の攻防-10日MA(今日現在140.48レベル)と21日MA(今日現在140.11レベル)の攻防に注目したい(上の日足チャートを参照)。

10日MAのすぐ下の水準140.41レベルは、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準にあたる。一方、21日MAの攻防は、140円台を維持できるかどうかを確かめるために注視したい。

先週16日の欧州時間に “サポート転換“ が確認されたリトレースメント61.8%の水準140.76レベルをドル円が難なく下方ブレイクする場合は、上2つの移動平均線での攻防となる展開を想定しておきたい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート Tradingviewの15分足:6月15日以降

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