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ポンド円の見通しと注目のテクニカルポイントについて

ポンド円は上昇トレンドを維持している。短期的な過熱感は見られるが、株高と日英の政策スタンスの差が意識されている状況を考えるならば、下落幅は限定的と予想される。目先の展望は?注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※今週のドル円の展望についてはこちらのレポートをご覧ください


サマリー

・ポンドドルは1.2550レベルがレジスタンスとして意識される状況にある
・ポンド円は株高と日英の金融政策スタンスの差が意識され底堅さを維持している
・ポンド円の上昇局面では175.00、176.00および178.50のトライが焦点に
・ポンド円が反落する場合は173.00もしくは171.20レベルでの攻防に注目したい


対米ドルでは1.2550がレジスタンスに

アメリカの労働省が先週2日に発表した5月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は33.9万人増と市場予想の19.5万人増を大幅に上回った。
失業率は前月の3.4%から3.7%へ上昇した。一方、賃金の上昇は抑制された(詳細はこちらのレポートを参照)。

米債市場では雇用の増加が意識され、利回りに上昇の圧力が高まった。米金利の上昇は米ドル高の要因となり、この日のポンドドル(GBPUSD)は下落して終えた。

日足チャートでポンドドルのトレンドを確認すると、先週2日のIG為替レポートで指摘した1.2550レベルがレジスタンスとして意識されていることが分かる。ゴールデンクロスが示現しつつあったMACDは、横ばい推移へ転じている。

この状況で、米経済指標(今日は5月のISM非製造業景況指数)で予想以上に強い内容が続けば、ポンドドルはレジスタンスからサポートへ転換する兆しが見られる10日MA(今日現在1.2405レベル)の維持が焦点となろう。

ポンドドルがこの移動平均線(10日MA)を下方ブレイクする場合は、3月8日の安値1.1804レベルを起点とした短期サポートラインの維持が次の焦点として浮上しよう。

ポンドドルのチャート

ポンドドルのチャート Tradingviewの日足:23年3月以降

対ポンドで下落幅が拡大する日本円

ポンドドル(GBPUSD)の上昇幅が限られる一方、ポンド円(GBPJPY)は上昇トレンドを維持している。

日米の株高トレンドが鮮明となった3月以降のパフォーマンスを時系列の推移で確認すると、ドル円(USDJPY)やユーロ円(EURJPY)以上に対ポンドで円の下落幅が拡大していることが分かる。

日米の株式市場が上昇トレンドにある。そして英中銀(BoE)は今年を1年を通して、インフレ抑制のための利上げ政策を維持せざるを得ない状況に追い込まれている。ゆえに、もうしばらくは日英中銀の金融政策スタンスの差も意識されやすい。

上で述べた状況を総合的に考えるならば、目先のポンド円は新たなレジスタンスポイントを見極める状況が続くと予想する。

日米株式と円相場のパフォーマンス

日米株式と円相場のパフォーマンス 基準日:2月28日 / 6月2日時点までのパフォーマンス

※日米株式のパフォーマンス:通貨調整なし
※ドル建てのパフォーマンス:TOPIX 6.27% / S&P500指数 7.86%


上下のチャートポイント

上昇局面でのチャートポイント

先週2日の高値174.68レベルをポンド円(GBPJPY)がブレイクアウトする場合は、2013年12月から2016年2月にかけてレジスタンスとしてもサポートとしても意識された経緯のある175.00レベルのトライおよびブレイクが焦点として浮上しよう。

ポンド円がこの水準(175.00レベル)を突破した後に、反落の局面で175円台の維持に成功すれば、市場参加者にポンド円の底堅さを印象付けよう。このケースでは、176円を視野にポンド円の上昇幅が拡大する展開を予想する。

ポンド円が175円台だけでなく176円台へもあっさりと上昇する場合は、6月2日のIG為替レポートで指摘したフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準178.70レベルを視野に上昇幅の拡大が予想される。

だが、日足チャートではストキャスティクスやRSIが買われ過ぎのレベルで推移している。174.68レベルや175.00レベルで何度も相場の上昇が止めらえる場合は、調整の反落相場を想定しておきたい。

 

反落局面でのチャートポイント

ポンド円(GBPJPY)の反落局面では、3度目のサポート転換の兆しが見られる173.00レベルの維持が焦点となろう。フィボナッチ・リトレースメントの23.6%戻しが173.00レベルにあたる(一番下の4時間足チャートを参照)。テクニカルの面でも173.00レベルの攻防に注目したい。

ポンド円が172円台へ下落する場合は、172.50レベルの攻防に注目したい。この水準ではサポート転換の兆しが見られる(一番下の4時間足チャートを参照)。

ポンド円が172.50レベルをも下方ブレイクする展開となれば、171.20レベルを視野に下落幅の拡大を警戒したい。この水準は、2度目のサポート転換が確認された重要な水準である。

目先は、日米の株式市場が大きく崩れるか、英国の経済指標で利上げ観測が急速に後退しない限り(現時点で可能性は低い)、ポンド円は上で述べた各サポートの水準で反転する展開を想定しておきたい。

ポンド円のチャート

ポンド円のチャート Tradingviewの日足:23年3月以降


ポンド円のチャート

ポンド円のチャート Tradingviewの4時間足:23年4月以降

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