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ポンド円の焦点は新たなサポートポイントの見極め / ポンドドルの焦点は1.2850の攻防

6月の消費者物価指数(CPI)で英国のインフレが鈍化の兆しを見せたことで、外為市場では英ポンド相場が下落している。この状況を受けポンド円は、新たなサポートポイントの見極めが焦点となっている。目先、注目しておきたいチャートポイントは?一方、ポンドドルの注目ポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※今日のドル円の分析レポートについてはこちらをご覧ください


サマリー

・6月CPIで英国のインフレ鈍化の兆しが確認され、英ポンド相場は売り優勢の状況に
・ポンド円、目先の焦点は179.50レベルの攻防
・ポンド円のチャートポイントについて
・ポンドドルは1.2850レベルの ”サポート転換” の確認が焦点に


6月CPIの鈍化とポンド売り

主要なクロス円の動向を確認すると、チャート分析の面でポンド円(GBP/JPY)がある分岐点に差し掛かっている。以下では、ポンドドル(GBP/USD)の焦点を交えながら、ポンド円の見通しとテクニカルポイントについて解説する。

6月の消費者物価指数(CPI)の結果を受けて、英国のインフレリスクに対する懸念がひとまず後退している。

主要国のコアインフレ率を比較すると、英国のインフレ率は未だ高水準にある(前年同月比で6.9%)。賃金インフレが続いていることも考えるならば、英国のインフレリスクはくすぶり続けるだろう。

英国のインフレ率と賃金の動向

英国のインフレ率と賃金の動向 各種の公開情報をもとに作成 / 月次:2018年以降


しかし、6月CPIの鈍化を受けて以降、外為市場では英ポンド売りが進行している。

また、ここにきて日米の株高をけん引してきたハイテク株や半導体関連株に売り圧力が高まるムードにある。

これらの状況を総合的に考えるならば、目先のポンド円は下で述べるサポートポイントをトライそして下方ブレイクする展開を想定しておきたい。

英ポンド相場の動向

英ポンド相場の動向 ブルームバーグの為替データをもとに作成 / 基準日:7月18日

焦点は新たなサポートポイントの見極め

上で述べた「6月CPIの鈍化→英ポンド売り」の状況に加えて、テクニカルの面でもポンド円(GBP/JPY)は下値トライを警戒する局面にある。

具体的には、182.00レベルがレジスタンスへ転換したこと、先週の14日以降10日MA(今日現在180.95レベル)が相場の上昇を止めるレジスタンスラインとして意識されていること、そして短期サポートラインを下方ブレイクする状況にある。

ポンド円がさらに下値をトライする場合は、サポートポイントとして意識されている179.50レベルの攻防に注目したい。

昨日のポンド円は、フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準179.68レベルでサポートされた。ゆえに、このテクニカルポイントの下方ブレイクは、179.50レベルをトライするシグナルと想定しておきたい。

ポンド円は、ボラティリティが拡大しやすい特性がある。このため179.50レベル(サポートポイント)を完全にブレイクアウトする場合は、ポンド円の179円の下方ブレイクと半値戻しの水準178.34レベルまでの下落を想定しておきたい。

ポンド円が178.34レベルをも下方ブレイクする場合は、178円台の維持が焦点として浮上しよう。

ポンド円のチャート:日足

ポンド円のチャート:日足 ポンド円のチャート:日足

ポンドドルは1.2850レベルの “サポート転換” が焦点に

ポンドドル(GBP/USD)は現在、重要ポイントの1.2850レベルでなんとか下げ止まっている。

日足チャートで1.2850レベルの攻防を確認すると、6月下旬にレジスタンスの水準として意識されたことが分かる。

また、この水準はフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準(1.2847レベル)と重なる。ゆえに現在のポンドドルは、「1.2850前後のサポート転換を確認すること」が、重要な焦点のひとつになっている。

この水準での ”サポート転換” が確認される場合は、ポンドドルの反発を想定したい。このケースで最初に注目すべきは、フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準1.2956レベルのトライおよびブレイクアウトである。昨日は、このテクニカルポイントがレジスタンスとして意識された(下の赤矢印を参照)。

8月3日に英中銀(BOE)は金融政策委員会(MPC)を開催する。短期金融市場では一時、50bp利上げの可能性が強く意識されていた。しかし、現在その観測は後退し現在は25bp利上げが意識される状況にある。

ゆえに、米英の金融政策スタンスの差が相場に与えるインパクトは、6月CPI前と比べて薄れていると考えられる。

この状況で来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加の利上げ観測が再び高まる場合は、ポンドドルが反発しても上昇幅が限られるだろう。

ポンドドルが1.2850レベルを完全に下方ブレイクする場合、ポンド円(GBP/JPY)は上で述べたサポートポイント(178.34レベルや178.00レベル)をトライする展開を想定しておきたい。

ポンドドルのチャート:日足

ポンドドルのチャート:日足 IGチャート:5月以降

ポンド円、反発局面の焦点は?

ポンドドルが1.2850前後で反転する場合は、ポンド円(GBP/JPY)の反発要因となろう。

このケースでは、上で述べた10日MA(今日現在180.95レベル)のトライおよび突破が焦点となろう。これを達成する場合は、182.00レベルの攻防に注目したい。

182.00レベルが強固なレジスタンスとして意識され続ける場合は、ポンド円の下落リスクを警戒する相場が続くと予想する。

なお、ポンド円のリスクリバーサルの動向を確認すると、ポンドプットの傾きがひとまず止まっている。

しかし、ポンドプットの状況に変化は見られず、かつ再びその傾向へ傾くムードが見られる(下チャートの赤ゾーンを参照)。再びポンドプットへの傾きが確認される場合は、ポンド円の179.50トライおよび下方ブレイクを警戒しておきたい。

ポンド円のリスクリバーサル:日足

ポンド円のリスクリバーサル:日足 ブルームバーグのデータをもとに作成 / 23年3月以降

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