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8月の米雇用統計と外為市場の見通し / ドル円のチャートポイント

市場参加者の関心は、8月の米雇用統計に集まっている。内容次第で米金利と米ドル相場は大きく動くことが予想される。外為市場の見通しは?ドル円のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・7月の個人消費支出(PCE)価格指数は市場の予想と一致した
・今日の注目材料は8月の米雇用統計となろう
・米雇用統計の内容を受けた外為市場の見通しについて
・ドル円、今日の見通しと上下のチャートポイントについて


米雇用統計の焦点と外為市場の見通し

7月の個人消費支出(PCE)価格指数は予想と一致
7月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前月比で0.2%、前年比で3.3%と、それぞれ市場予想と一致した。一方、連邦準備制度理事会(FRB)が注視するPCEコアデフレーターも前月比が0.2%、前年比が4.2%と、こちらも市場の予想と一致した。

米個人消費支出(PCE)価格指数の推移:月次:22年7月以降

米個人消費支出(PCE)価格指数の推移:月次:22年7月以降 米商務省とブルームバーグのデータをもとに作成


次の焦点は8月の米雇用統計、外為市場の展望について
前月比でインフレの抑制傾向が確認されるなか、今日は8月の雇用統計が発表される。今週の雇用関連指標は、新規失業保険申請件数を除き労働市場の軟化を示す内容が続いた。

8月の雇用統計でも非農業部門雇用者数が市場予想の17.0万人を下回る場合は、市場参加者が抱く追加利上げの観測が後退しよう。米債市場では長期金利に低下の圧力が強まり、米国株は上昇することが予想される。このケースの外為市場は、米ドル安優勢の展開を想定しておきたい。

一方、非農業部門雇用者数が予想の17.0万人を上回る場合は、追加利上げ観測の高まりを受け、米長期金利の反発が予想される。このケースの外為市場では、米ドル高優勢の展開を想定しておきたい。

米雇用統計の推移:月次:22年8月以降

米雇用統計の推移:月次:22年8月以降 米労働省とブルームバーグのデータをもとに作成 / 赤のバーとドット:8月予想


賃金の動向に注目
非農業部門雇用者数の動向は重要である。しかし、パウエルFRBがインフレ抑制重視のスタンスを維持している以上、今後の米金融政策の方向性を考える上で、賃金の動向にも注目したい。

8月の雇用統計で雇用の伸びと賃金の上昇が予想以下となる場合は、米長期金利の低下幅が拡大しよう。外為市場では米ドル安優勢の展開を予想する。

また、このケースでは米国株の上昇が見込まれる。よって、オセアニア通貨や資源と関わりの深い新興国通貨は対米ドルで上昇することが予想される。米ドル安にサポートされ、欧州通貨も反発することが予想される。

一方、賃金インフレを伴う予想以上の雇用増となれば、追加利上げの観測が高まろう。米債市場では長期金利の上昇幅拡大が予想される。長期金利の上昇は米国株の下落要因となろう。このケースでは、外為市場で最も米ドル買いが進行することが予想される。

一方、米長期金利の上昇と株安は、オセアニア通貨や新興国通貨の売り圧力を高める要因となろう(対米ドル)。欧州通貨も対米ドルで続落の展開を想定しておきたい。


ドル円の見通しとチャートポイント

下落の局面では21日MAと144円ミドルの攻防が焦点に
先月31日の外為市場は、円買い優勢の展開となった。ドル円(USD/JPY)は短期サポートラインを下方ブレイクし、安値145.35レベルまで下落する局面が見られた。

米長期金利は先月22日を境に低下基調へ転じている。8月雇用統計の内容を受けて米長期金利がさらに低下すれば、ドル円はさらに下値をトライすることが予想される。

目先のサポート水準は、145.00レベルである。IG為替レポートで何度か取り上げている145.13レベルは、フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準にあたる。そして21日MAは今日現在、リトレースメント38.2%の水準まで上昇している(145.14レベル)。重要なテクニカルの水準が重なる145.00レベルを最初のサポートポイントと想定しておきたい。

ドル円の下落幅が拡大し144円台の攻防へシフトする場合は、144円ミドルの攻防が次の焦点となろう。先月11日以降、この水準で相場がサポートされる状況にある。また、144.44レベルは半値戻しの水準にあたる。過去の動向とテクニカルを重視する場合、144円ミドルを2つめのサポートポイントと想定しておきたい。

ドル円のチャート:日足 23年7月以降

ドル円のチャート:日足 23年7月以降 TradingView提供のチャートで作成


上昇の局面では146.50レベルの突破が焦点に
一方、8月雇用統計が米長期金利の上昇要因となる場合は、「米ドル買い→ドル円の反発」を想定しておきたい。このケースでは米国株の下落が予想されるが、ドル円(USD/JPY)は株安によるリスク回避の円買いよりも、米長期金利の上昇による米ドル買いにサポートされると予想する。

MACDが地合いの転換を示唆する状況にあるタイミングでドル円が反発する場合は、反発地合いの強さを確認する観点から146円台へ再上昇できるかどうか?まずはこの点に注目したい。これを達成する場合は、IG為替レポートで注目しているレジスタンスの水準「146.50レベル」の突破が次の焦点となろう。

ドル円が146.50レベルを突破する場合は、147円台への再上昇が焦点となろう。147円台での攻防では、先月29日の高値147.37レベル(N計算値の水準147.34レベル)および22年11月7日の高値147.57レベルをトライするかどうか?この点に注目したい。

NY時間の終値ベースで146.50レベルがレジスタンスからサポートの水準へ転換すれば、来週以降ドル円はさらに上値を目指す可能性が高まろう。

ドル円のチャート:日足 23年6月以降

ドル円のチャート:日足 23年6月以降 TradingView提供のチャートで作成

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