ドル円の見通しとテクニカル分析
米金利が低下トレンドにあるなかで株安が同時に発生する場合は、ドル円の下落幅が拡大する展開を想定しておきたい。反発しても上昇幅が限定的となることが予想される。目先、注目しておきたいテクニカルポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。
※円相場の展望についてはこちらのレポートをご覧ください
ドル円の見通しとテクニカル分析について
焦点は130.40レベルの攻防
今日のドル円(USDJPY)も下値を模索する展開を想定しておきたい。1ヶ月と3ヶ月のリスクリバーサルの動向を確認すると、大きな変動は見られないもののドルプット優勢の状況が続いている。
ドル円とリスクリバーサルのチャート
そしてテクニカルの面では10日MA(131.78レベル)で相場の戻りが止められ、ゴールデンクロスのムードが出ていたMACDは再び地合いの弱さを示唆する状況に転じつつある。
一時、短期サポートラインを下方ブレイクしたことも考えるならば、今のドル円(USDJPY)はフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準130.40レベルを再び意識する局面にある(下の日足チャートを参照)。
ドル円が130.40レベルを日足ローソク足の実体ベースで完全にブレイクする場合は、節目の130.00トライおよび129円台への下落を警戒しておきたい。
131円後半から132.00前後での反落を警戒
今日も米国の雇用関連指標が発表される。この指標が米金利とドル円(USDJPY)の反発要因となる場合、まずは上で述べた10日MA(131.78レベル)の攻防に注目したい。131.40レベルのブレイクは、10日MAをトライするシグナルと想定しておきたい(下の15分足チャートを参照)。
だが、ドル円が10日MAを突破しても上昇幅が限られる可能性がある。131.80-90レベルがレジタンスゾーンとして意識された経緯があること、そして131.89レベルが直近高安の半値戻しの水準にあることも考えるならば、131円後半または132円前後での反落を警戒しておきたい。
ドル円のチャート:日足
ドル円のチャート:15分足
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