テスラ、EV生産400万台達成 メキシコ新工場計画を発表 新型車は語らず
テスラは1日に開いた投資家向けイベントで新ビジョンを発表。生産能力の強化についても語られたが、待望の新型車発表はなかった。
米電気自動車(EV)大手、テスラは1日、テキサス州で開いた投資家向けイベントで、EVの生産台数が累計400万台に達したことを明らかにした。イーロン・マスクCEOはイベントで新たなビジョンとして「マスタープラン3」を公表。「完全に持続可能な地球と豊かさを両立させるための確かな道がある」と述べ、幹部からはEVの低コスト化や充電インフラの整備、生産の効率化などに関する取り組みが紹介された。一方、期待されていた新型車の発表は行われなかった。
生産能力を拡大
イベント前日の2月28日にはメキシコのロペスオブラドール大統領がテスラがメキシコ北部に新工場を建設すると明かしていた。マスク氏はイベントで新工場建設について言及。米国内の2工場と中国、ドイツの4工場についても「生産能力を拡大していく」と述べ、生産地の移管ではないことを強調した。
またイベントでは生産担当幹部が1日時点でテスラの累計生産台数が400万台に達したと発表した。最初の100万台に到達するまでに12年かかった一方、300万台突破から400万台突破までには7か月もかかからなかったとして、生産効率化が成果を上げているとした。テスラの2022年の生産台数は約137万台、2021年は約93万台だった。
持続可能な地球へマスタープラン3
また、マスク氏はイベントでマスタープラン3に関連し、エネルギー問題について言及。自然環境を破壊したり、人類が電気を使うのをやめたりすることなく、持続可能な地球を実現することができると訴えた。マスク氏がマスタープランを発表するのは、2016年以来約7年ぶり。前回のマスタープランでは太陽光発電事業への関与や自動運転技術開発の強化などがビジョンとして示されていた。
テスラは2022年、米国での金利上昇が自動車ローンを割高にすることや、中国のEV市場での競争激化などが懸念され、大幅な株価下落に見舞われた。しかし今年1月に値下げを発表すると株価は反転。3月1日の終値は202.77ドルで昨年末の終値から約65%上昇している。
テスラをめぐっては投資家の間から現在よりも安い価格のEVを販売することへの期待が根強い。テスラの4車種の中で最も安いモデル3の米国での販売価格は約4万3000ドルとなっている。しかしこの日のイベントでは新型車は発表されなかった。
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