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【ドル円 (USD/JPY)】今週の取引戦略

週明けのドル円(USD/JPY)は、下落のスタートとなった。しかし、ドル円を取り巻く現在の状況を考えるならば、今週は下値で押し目買いを考えたい。今週、ドル円を取引する際に注目しておきたいチャートポイントやテクニカルポイントの水準は?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

ドル円の取引戦略:買い(米ドル買い/円売り)

週明けのドル円(USD/JPY)は、反落スタートとなった。

しかし、下落幅が限定的であることを考えるならば、明日の日銀金融政策決定会合の結果と植田和男総裁の定例記者会見を前にした調整売りの域を出ていない。

直近の米経済指標では労働市場と個人消費のが底堅さが確認された。短期金融市場では3月利下げの確率が50%を割り込んでいる。また、政策金利の予想推移も全般的に上方に修正される状況にある。

日銀による早期の政策転換の思惑が後退していること、明日の定例会見で植田総裁が賃金の上昇と物価の好循環の判断について、さらなるデータと精査の時間が必要であることを指摘する可能性があることを考えるならば、現状、ドル円の反落局面では押し目買いを考えたい。

連邦準備制度理事会(FRB)政策金利の予想推移

連邦準備制度理事会(FRB)政策金利の予想推移 ブルームバーグのデータで作成 / 1月22日 12時時点


ドル円の1時間足チャートを見ると、いくつかのサポートが水準が浮上する。

テクニカルの面では、直近高安のフィボナッチ・リトレースメントの各水準で反発が確認された後に短期の買いを考えたい。本レポートの掲載時点では、23.6%の水準147.75前後が意識される状況にある(下のチャート、を緑矢印を参照)。

一方、チャートポイントでは、サポートの水準として意識される可能性のある147.50レベルと147.00レベルに注目したい(下のチャート、緑ラインを参照)。

1時間足のストキャスティクスは現状、売られ過ぎの水準まで低下した後に反発のムードにある。フィボナッチ・リトレースメントの水準にせよチャートポイントにせよ、上で述べたサポート水準をドル円がトライする局面では、分足や時間足でストキャスティクスや他のオシレーター指標のトレンドを追いながら、押し目買いのタイミングを考えたい。

ドル円のチャート:1時間足 1月12日以降

ドル円のチャート:1時間足 1月12日以降 TradingViewが提供するチャートで作成


一方、今週は押し目買いだけでなく、上昇局面でのドル円の買いも考えたい。その水準として注目されるのが148.50レベルの攻防である。

日足チャートで直近の動向を確認すると、148.50レベルが意識され2日連続で十字線が示現している(下のチャート、赤矢印を参照)。

高値圏での十字線は市場の気迷いを示すと言われている。ゆえに、ドル円が148.50レベルを上方ブレイクする場合は、気迷いを払拭したトレンドフォローの短期買いを考えたい。

より安全策を取るならば、148円ミドルのサポート転換を確認してから、短期の買いを考えたい。

149.00レベルやフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準149.15レベルでは、ドル円が反落する可能性がある(下の日足チャートを参照)。ゆえに、これらの水準では一度ポジションの清算を意識し、新たな買いは、これら水準の突破を確認してから考えたい。

こちらのIG為替レポートで、1月の日銀会合と今週の米経済指標の焦点について簡単にまとめた。これらの材料がドル円の上昇要因となる場合は、149円台の攻防へシフトする展開が予想される。

ドル円がしっかりと149円台へ上昇する場合は、昨年11月下旬に相場の反発を止めた149.70レベルのトライを意識したい。

ドル円のチャート:日足23年11月以降

ドル円のチャート:日足23年11月以降 TradingViewが提供するチャートで作成

ドル円の取引戦略:売り(米ドル売り/円買い)

一方、ドル円(USD/JPY)の売りのタイミングは、上で述べたチャートポイント-148.50レベル、149.00レベルそして149.15レベルをトライする局面で考えたい。

ドル円がこれらの水準をトライする際に反落ムードが漂い、かつ分足や時間足でストキャスティクスをはじめとしたオシレーター指標で買いの過熱感が示されている場合は、短期の売りを考えたい。

あらためて1時間足でドル円のトレンドを確認すると、147.00レベルはサポート水準として意識される可能性がある他、テクニカル(フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準147.10レベル)の面でもサポート水準として意識される可能性がある。

重要なサポート水準となる可能性があるがゆえに、ドル円が147.00レベルを完全に下方ブレイクした後、反発の局面でこの水準がレジスタンスとなる場合は短期の売りを考えたい。

今週、ドル円が146円台の攻防へシフトする場合は、10日線をトライする展開を想定しておきたい。この移動平均線は今日現在、146.55レベルまで上昇している(上の日足チャート、青ラインを参照)。

また、146.57レベルは直近高安の半値戻しの水準にあたる(下の1時間足チャートを参照)。147円の下方ブレイクで売りポジションを保有する場合は、10日線が推移する水準付近で一度ポジションを清算することを考慮したい。

ドル円のチャート(再掲):1時間足 1月12日以降

ドル円のチャート:1時間足 1月12日以降 TradingViewが提供するチャートで作成

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