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【ドル円 来週の見通し】トランプ関税リスクで円選好、下値意識も米経済指標次第では急反発を警戒

先週の外為市場では、トランプ関税リスクで日本円が選好された。来週のドル円も下値リスクを意識したい。だが、週足のローソク足では長い下ヒゲが表れた。米経済指標次第では、弱気地合いのなかの「急反発」を想定したい。来週のドル円の見通し。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

概要

トランプ米政権の相互関税を受け世界同時株安が進行している。しかし、4日時点で外為市場での米ドル買いは限定的であり、日本円が選好されている。ゆえに来週のドル円も下値トライを意識する状況が続こう。だが、週足のローソク足で長い下ヒゲが表れた。先週の下落がひとまず一服し、弱気地合いのなかの「急反発」を警戒したい。今週も米国の経済指標がドル円のトレンドに影響を与えるだろう。週間の予想レンジ下限は142.00レベル、上限は149.00レベル。

トランプ関税リスクで選好される日本円、スイスフランも

トランプ米政権の相互関税を受け世界同時株安が進行している。S&P500を対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出され、将来の市場に対する投資家の心理を反映するVIXは4日、45.31ポイントまで急上昇した。ナスダック100が対象のVXNも37.36ポイントと、ロシアーウクライナ戦争が勃発しインフレが警戒された2022年10月以来の水準まで上昇している。いずれも投資家の不安心理が急速に高まっていることを示唆している。

VIXとVXNの動向:月足 2007年以降

VIXとVXNの動向:月足 2007年以降

ブルームバーグのデータで筆者が作成

注目は外為市場の動向である。4日の米債市場で金利が反発し米ドルの買い戻しが見られた。しかし、月初来の変動率をみると「リスク回避の米ドル高」は限定的である。対照的に選好されているのが日本円である。現状トランプ関税リスクは、米ドル安と円高の要因として意識されている。

なお、日本円以上に選好されているのがスイスフランである。月初来で日本円はスイスフランで下落している。4日時点でスイスフランがG10通貨のなかで最も選好されている。

円相場の変動率:月初来

円相場の変動率:月初来

ブルームバーグの為替データで筆者が作成


今週も米国の経済指標にらみ

3月のインフレ指標-CPIとPPI
トランプ関税リスクが米ドル安と円高の要因になりつつある以上、今週のドル円(USD/JPY)も下値トライを意識する状況が続くだろう。トレンドは米経済指標に左右されるだろう。注目の指標は、10日の3月消費者物価指数(CPI)と11日の3月生産者物価指数(PPI)、同月のミシガン大学消費者態度指数および期待インフレ率(速報値)である。

ブルームバーグがまとめた市場予想によれば、3月CPIは前月比のコアを除きインフレが鈍化の予想にある。問題はPPIである。3月は前月比と前年同月比でともにインフレの粘着性が示される可能性がある。インフレの再燃は米金利の上昇要因だが、現在は景気不安の方が強く意識されている。3月のインフレ指標が上振れて「米金利の反発→米ドルの買い戻し」となっても、一過性の動きで終わる展開を想定したい。米ドルの買い戻し局面では、戻り高値の水準を見極めることがドル円の焦点となろう。

一方、インフレ指標が予想以上に下振れる場合は、米ドル安の要因となろう。このケースでは、日米利回り格差の縮小とドル円の下値トライを意識したい。

米国 CPIとPPIの動向:24年2月~25年2月

米国 CPIとPPIの動向:24年2月~25年2月

ブルームバーグのデータで筆者が作成 / 赤の棒グラフとドット:3月の予想

ミシガン大学消費者態度指数と期待インフレ率
現在の外為市場は、米国の景気不安が主要テーマにある。よって、3月のミシガン大学消費者態度指数と期待インフレ率も重要視されるだろう。

焦点は、スタグフレーションの懸念をさらに強める内容となるのかどうか?この点にある。消費者マインドの低下と期待インフレ率の上昇が確認される場合はスタグフレーションの懸念がさらに強まることで、米国市場はリスク回避の相場が予想される。CPIとPPIの結果次第では、米ドル安と円高が同時に進行しよう。このケースでは、ドル円(USD/JPY)の急落を警戒したい。

ミシガン大学消費者態度指数と期待インフレ率の動向:24年3月~25年3月

ミシガン大学消費者態度指数と期待インフレ率の動向:24年3月~25年3月

ブルームバーグのデータで筆者が作成


ドル円 来週の見通しと注目のテクニカルライン

今週も下値トライを警戒、予想レンジの下限は142.00レベル
通貨オプション市場では、対円のリスクリバーサルがドルプットへ急速に傾いている。特に1週間のそれは、昨夏のリスク回避相場の回復途上にある水準までドルプットが進行している(4日時点で-2.575)。

一方、予想変動率は上昇している。1週間のそれは、米大統領選挙が行われた昨年11月の水準まで上昇している(4日時点で16%台)。来週もドル円(USD/JPY)の下値を意識する状況が続こう。

ドル円のリスクリバーサルと予想変動率:日足 2024年6月以降

ドル円のリスクリバーサルと予想変動率:日足 2024年6月以降

ブルームバーグのデータで筆者が作成

日足のMACDとモメンタムのトレンド、そして一目均衡表が「三役逆転」の状況にあることも考えるならば、今週のドル円も下値トライを意識したい。

昨年9月16日の安値と今年1月10日高値のフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準144.13レベルを完全に下方ブレイクする場合は、142円台を視野に下落幅が拡大するサインとして警戒したい。

現在のドル円は、下値トライの局面で特にボラティリティが拡大しやすい状況にある。昨年の9月下旬にサポート転換した142.00レベルを今週の予想レンジ下限と想定したい。再び144円を目指すサインとして、146.00と145.00の攻防に注目したい。

サポートライン
・146.00:サポートライン
・145.00:サポートライン
・144.54:4月4日の安値(週足)
・144.13:76.4%戻し(日足、週足)
・143.00:サポートライン
・142.00:予想レンジの下限(週足)

弱気地合いの「急反発」を警戒、予想レンジの上限は149.00レベル
現在のドル円(USD/JPY)は、下値を意識する状況にある。しかし、週足のローソク足では長い下ヒゲが表れ、下落相場が一服するサインが点灯している。今週の米経済指標で一時的にせよ景気不安が後退する場合、米国株には買い戻しが入ろう。米国株が下げ止まれば、他の主要な株価指数でも調整の反発地合いが強まろう。ドル円は弱気地合いのなかの「急反発」を警戒したい。

リスク回避の一服でドル円が反発する場合、今週は以下にまとめたレジスタンスラインの攻防に注目したい。週間の予想レンジ上限は149.00レベル。この水準はトランプ関税ショックの高安、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準にあたる(45分足を参照)。

ドル円が149.00レベルを目指すサインとして、まずは4日NY市場の戻り高値147.50の攻防に注目したい。このラインを突破すれば、日足の一目転換線と基準線が展開している147.90レベルの攻防に注目したい。これらテクニカルラインの突破は、148円台へ上昇するサインとなろう。

ドル円が148円台へしっかりと上昇する場合は、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準148.21レベルの突破が焦点となろう。

レジスタンスライン
・149.08:予想レンジの上限、76.4%戻し(45分足)
・148.21:61.8%戻し(45分足)
・147.90:一目転換線と基準線(日足、4月4日時点)
・147.50:4日NY市場の戻り高値(45分足)


ドル円のチャート

日足:2024年9月以降

日足:2024年9月以降

出所:TradingView

週足:2024年6月以降

週足:2024年6月以降

出所:TradingView

45分足:4月2日以降

45分足:4月2日以降

出所:TradingView


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