WTI原油が安い、OPECプラスが8月以降の減産縮小で合意
WTI原油先物相場が19日のアジア市場で下落している。OPECプラスが18日、8月からの協調減産の縮小で合意したことが背景にある。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上昇するWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物相場が19日のアジア市場で下落している。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国でつくる「OPECプラス」が18日、8月からの協調減産の縮小で合意したことが背景にある。
取引の中心となる期近の9月限は日本時間午前9時43分現在、前週末比0.90ドル(1.26%)安の1バレル=70.66ドルで推移している。
OPECプラスは18日の閣僚協議で、現在の日量約580万バレル規模の協調減産を8月から毎月同40万バレルずつ縮小することで合意した。減産の枠組みを2022年末まで続けるとしつつも、同年9月末までの生産調整の終了を目指す。
今月上旬の閣僚協議では、アラブ首長国連邦(UAE)がベースライン(減産の基準となる生産水準)の引き上げを要求してサウジアラビアなどと対立。8月以降の減産幅が決まらずに物別れとなり、これを受けてWTIは6日に一時、14年11月以来の高値となる76.98ドルまで上昇した。
18日の協議ではUAEのベースラインを22年5月から同350万バレルに引き上げることが決まった。現在は同316.8万バレル。サウジやロシアなどの水準も引き上げられる。
次回の閣僚協議は9月1日開催で決まった。
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