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アメリカ株トランプ関税砲で急落、アップル一時10%安、ナスダック100 今晩の米雇用統計を警戒

「トランプ関税砲」が米国株を直撃している。今晩の米雇用統計で景気不安がさらに強まれば、ナスダック100は昨年9月6日の安値18,4000ポイントの下方ブレイクと節目の18,000ポイントを視野に下落幅が拡大する可能性が高まろう。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

サマリー

トランプ米政権の相互関税が景気不安を強めている。3日の米株式市場でS&P500とナスダック総合指数が急落し、2020年以来で最悪の1日となった。今晩の3月米雇用統計で景気不安がさらに強まれば、さらなる米株安を警戒したい。トランプ関税砲はマグニフィセントセブンを直撃している。アップルは昨日の市場で一時10%下落する局面が見られた。米株価指数のなかでも、主力ハイテクの影響を受けるナスダック100の下落幅拡大を警戒したい。今日の見通しとテクニカルラインについて。


トランプ関税砲で米国株は2020年以来の大幅下落

トランプ米大統領は現地時間2日(日本時間3日早朝)、貿易相手国の関税率や非関税障壁を考慮して自国の関税を引き上げる「相互関税」を発表した。新たな相互関税は、全ての国に一律で10%の基本関税を課した上で、さらに国・地域別に上乗せ関税をかける。

相互関税の詳細が判明すると、すぐに米株価指数先物は売り一色の展開となった。そして3日の米株式市場では、S&P500の下落率が前日比4.84%まで拡大した。ナスダック総合指数は同比5.97%安となった。いずれも2020年以来およそ5年ぶりの大幅下落となった。

S&P500とナスダック総合指数の日次変動率:2020年以降

S&P500とナスダック総合指数の日次変動率:2020年以降

ブルームバーグのデータで筆者が作成


急速に強まる投資家の不安心理、米雇用統計を警戒

投資家の不安心理が急速に強まっている。ナスダック100を対象としたオプション取引のボラティリティ(変動率)を元に算出されるVXNは30ポイント台まで上昇してきた。S&P500を対象としたVIXも同じく30ポイント台へ到達している。いずれも昨年の夏に相場が急落した時の水準にある。

VXNとVIXの動向:昨年7月以降

VXNとVIXの動向:昨年7月以降

ブルームバーグのデータで筆者が作成

また、VIXとVIX3month(3ヶ月の予想変動率、VXV)の比を確認すると1.096まで拡大している。3月上旬の下落相場時の水準1.083を上回る状況にある。この動きは、市場参加者が目先の下落相場を警戒していることを示唆している。

VIX/ VXVレシオ:昨年7月以降

VIX/ VXVレシオ:昨年7月以降

ブルームバーグのデータで筆者が作成

米国株のボラティリティが拡大している主因は、トランプ関税による景気不安にある。本日のIG為替レポートで指摘したとおり、直近の経済指標はいずれも米国経済がスタグフレーションに陥る可能性を示唆した。

今日は3月の米雇用統計が発表される。3月のミシガン大学消費者態度指数では消費者マインドの低下トレンドが確認された。また、同月ISM指数では製造業とサービス業でともに企業マインドの低下が確認された。雇用指数にいたってはともに「50」を下回る状況にある。投資家の不安心理が急速に高まるなか、今晩の米雇用統計で労働市場の冷え込みまでが示される場合は、米国株のさらなる下落要因になり得る。

一方、雇用統計で労働市場の底堅さがあらためて確認される場合は、米国株を買い戻す要因になり得る。だが、トランプ関税による景気不安が強まっている現在の状況を考えるならば、反発の局面では戻り売りを警戒したい。

米国の雇用統計 各項目の動向:直近1年間

米国の雇用統計 各項目の動向:直近1年間

ブルームバーグのデータで筆者が作成 / 赤の棒グラフとドット:3月の市場予想


マグニフィセントセブン総崩れ、アップル一時10%安

米株価指数のなかでも、特に下落幅の拡大を警戒したいのがナスダック100である。トランプ関税砲がマグニフィセントセブンを直撃し総崩れの状況にあるからだ。

昨日の市場では、アップル(AAPL)が一時10%急落する局面が見られた。週足チャートで株価のトレンドを確認すると、13週線と26週線がデッドクロスへ転じている。さらに52週線がレジスタンスラインへ転換する兆しが見られる。今週相場をサポートしているフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準200.76ドルの下方ブレイクは、さらなる下落のサインになり得る。株価が200ドルを完全に下方ブレイクする場合は、76.4%の水準186.74レベルを視野にさらなる株安を警戒したい。

アップルの株価:週足 昨年4月以降

アップルの株価:週足 昨年4月以降

出所:TradingView


ナスダック100 今日の見通しとテクニカルライン

米雇用統計次第では18,000ポイントが射程に
日足チャートでナスダック100のトレンドを確認すると、昨年8月5日の安値と今年2月19日の高値のフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準18,565ポイントをローソク足の実体ベースで下方ブレイクしている。一目均衡表は「三役逆転」で弱気相場に勢いがあることを示唆。この点はMACDとモメンタムも同じである(日足チャート、黒矢印を参照)。トランプ関税砲でマグニフィセントセブンが総崩れとなるなか、今晩の米雇用統計で景気不安がさらに強まれば、ナスダック100は昨年9月6日の安値18,400ポイントの下方ブレイクを想定したい。

今の米株式市場は下落幅が拡大しやすい状況にある。今晩の米雇用統計が市場予想を大きく下回る場合、ナスダック100は昨年8月9日の安値18,313ポイントを下方ブレイクする可能性が高まろう。心理的節目の18,000ポイントのトライが射程に入る状況も想定しておきたい。

サポートライン
・18,400:昨年9月6日の安値(日足)
・18,000:心理的節目のライン(日足)
・18,313:昨年8月9日の安値
・18,000:サポートライン(日足)

3つのレジスタンスライン、上昇幅は米雇用統計次第
3月の米雇用統計で労働市場の底堅さが確認される場合は、急落後の買い戻し要因になり得る。このケースでは、以下にまとめた3つのレジスタンスラインの攻防に注目したい。いずれも昨日の反発を止めた経緯がある。また、フィボナッチ・リトレースメントの水準とも重なる。

半値戻しの水準18,700ポイントが今日の上限となる可能性がある。しかし、米雇用統計が市場予想を大きく上振れる場合は、18,800ポイントをトライする可能性があろう。しかし現在の米株式市場は、トランプ米政権の相互関税による景気不安が強く意識されている。よって、ナスダック100が反発しても上記のレジスタンスラインで急反落する展開を警戒したい。

レジスタンスライン
・18,600:76.4%戻し(5分足)
・18,700:半値戻し(5分足)
・18,600:23.6%戻し(5分足)


ナスダック100のチャート

日足:2024年8月以降

日足:2024年8月以降

出所:TradingView

5分足:4月3日の動向

5分足:4月3日の動向

出所:TradingView


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