金価格、年末は1600ドルへ 金利上昇が圧迫—調査
英調査会社キャピタル・エコノミクスは金価格の年末の水準を1トロイオンス=1600ドルと予想した。米長期金利の上昇が金を抑制する見通しという。
英調査会社キャピタル・エコノミクスは金価格の2001年末の水準を1トロイオンス=1600ドルと予想した。米長期金利の上昇が金を抑制する見通しという。
3月30日の米債券市場で、米10年物国債利回りが一時、1年2カ月ぶりの高水準となる1.78%付近まで上昇した。当日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物市場で取引の中心である6月限は一時、1680ドルを割り込み、3週間ぶりの安値を付けた。
31日の金6月限の終値は前日比29.6ドル(1.8%)高の1715.6ドル。
キャピタル・エコノミクスの31日付のリポートを貴金属専門ウェブサイトKitcoが伝えたところによると、年末までに見込まれる米10年債名目利回りの足元からの最大0.5ポイントの上昇分の大半は、実質金利の上昇が主導する形でもたらされる。金に対しては下押し圧力が増大するとみられるという。
金価格が今週、1700ドルの節目を下回ったことについては、金が長期の実質金利に対してより高い感応を示すためとの見方を示す。コロナワクチンに関する前向きなニュースが増えた昨年秋以降、長短の実質金利差は拡大している。
金価格が予想どおりに1600ドルまで下落すれば20年4月以来の低水準となる。
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