金価格、1700ドルまで下げるとの見方 ETPポジション削減が重しに
金価格は目先、ETP(エクスチェンジ・トレーデッド・プロダクツ)のポジション削減の動きが重しになり、1オンス=1700ドルへと下押される可能性があるという。
金価格は目先、上場投資信託(ETF)を含むETP(エクスチェンジ・トレーデッド・プロダクツ)のポジション削減の動きが重しになり、1オンス=1700ドルへと下押される可能性がある。スタンダード・チャータード銀行が調査リポートで明らかにした。
1日のニューヨーク商品取引所(COMEX)で金先物相場は5日続落。取引の中心である4月限は前週末比5.8ドル(0.3%)安の1723.0ドルで終えている。
貴金属専門サイトKitcoによると、スタンダード・チャータード銀は先週末に発表したリポートで、金はすでに売られ過ぎの様相を呈しているが、短期的に1700ドルへのもう一押しがあるかもしれないとの見方を示した。
その上で、金に裏付けられたETPからの資金の引き揚げが、金価格のリスクの1つになりつつあると指摘した。
米長期金利が上昇するなか、ファンドがポジションを削減し始めていることでETFの金保有高は7カ月ぶりの低水準にあるという。
ニューヨーク債券市場で米10年債利回りは2月25日に一時1.6085%付近まで上昇し、2020年2月以来の高水準を付けた。1日は前週末から小幅に上昇して1.42%で終えた。
長期ファンダメンタルズは良好
金価格は短期的に弱気センチメントの影響を受けやすいとみられるが、長期ファンダメンタルズは引き続き、金を支える可能性が高いとみているという。
緩和的な金融政策や高まるインフレ期待、相当規模の刺激策への期待は損なわれておらず、金の長期上昇トレンドを支える可能性が高いという。
また、投資需要が弱まりつつある一方、インドなどで現物に対する需要がしっかりしており、金価格を支持する見通しと指摘している。
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