金価格、年内に2000ドルに 米実質マイナス金利支えに—調査
金価格が1トロイオンス=1900ドルを回復した。米実質金利のマイナスへの定着が支えとなり、金は年内に2000ドルに達する可能性があるとコメルツバンクが予想した。
金価格が1トロイオンス=1900ドルを回復した。米実質金利のマイナスへの定着が支えとなり、金は年内に2000ドルに達する可能性があるとコメルツバンクが予想した。
コメルツバンクはリポートで、金の5月の月間上昇率は昨年7月以降では最大の約8%だったと指摘。この背景には金上場投資信託(ETF)への資金流入があったとし、流入超幅49トンとのブルームバーグのデータを引用した。
流入超は今年1月以降では初めてで、流入超幅は昨年9月以降では最大という。
その上で、今後数カ月間に予想される高インフレと、その結果としての実質金利の大幅なマイナスを考慮すれば、ETF投資家の需要は引き続き強く、金にさらなる追い風が吹くとみられると続けた。
米連邦準備理事会(FRB)による国債など資産購入の縮小(テーパリング)に関する議論はまだ始まっていないとし、議論の開始後に内容がより具体的になり、債券利回りが上昇すれば、過去数カ月間にみられたように金は短期的に圧力にさらされる可能性があると予想した。
しかし、債券利回りが上昇しても実質金利がマイナスである限りは、金への圧力は長期間続くものではないとし、金価格は年末までに2000ドルに達する可能性があるとの見方を示した。
1日のニューヨーク商品取引所(COMEX)で金先物は取引の中心である8月限が前営業日比0.3ドル(0.02%)安の1905.0ドルで取引を終えた。
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