21日線の攻防が続くユーロドルの焦点は?
サマリー:「ドル円とは対照的にユーロドルは21日線の突破に四苦八苦している。目先の注目ポイントは?」。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
・21日線の突破に四苦八苦するユーロドル
21日線(SMA)を上方ブレイクしたドル円(USDJPY)とは対照的にユーロドル(EURUSD)は、21日線(EMA、今日現在1.1306レベル)で戻りが抑制される状況が続いてる。今月16日に21日線を突破する局面は見られたが、翌17日にあっけなく反落したこと(大陰線での反落)で、この時のブレイクは「だまし」となった。
ここ数日のユーロドルは反発の基調にある。米国の債券市場では利回りの上昇が見られるが、ドイツをはじめとした主要な欧州各国の金利も同じ展開となっている。そして米独10年債利回り格差は縮小傾向にある。また、肝心の米国実質金利(10年)は債券利回りの動きに連動することなく、マイナス1.0%前後で横ばい状態となっている。これら利回りの動向が、今のユーロドルをサポートしている一因になっていると考えられる。
米国実質金利と米独10年債利回り格差のチャート
・目先の注目ポイントは?
ユーロドルの反発トレンドが続く場合、21日線がレジスタンスラインからサポートラインへ転換するかどうか?この点に注目したい。
ユーロドルが21日線を完全に上方ブレイクし、フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準1.1378レベルや1.1400レベルをトライする展開となっても、このライン(21日線)がレジスタンスラインからサポートラインへ転換することが確認できない限り、ユーロドルは戻り売りによる反落、もしくは1.12前半~1.13後半のレンジ相場を意識する局面が続くと予想する。
一方、下落局面での焦点は、1.1220-30ゾーンの攻防である。先月30日以降、このゾーンを何度もトライするが下ヒゲが示現し、反発する状況が続いている。
ユーロドルのチャート
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