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目先の焦点は米CPI ユーロ相場の展望について

米国市場ではインフレの鈍化を意識する動きが見られる。12月米CPIでインフレの鈍化が確認される場合、外為市場では米ドル安の展開が予想される。このケースではユーロドルがさらに上値を試すだろう。ユーロ円はドル円の動きも見る必要がある。目先のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

目先の焦点は米CPI ユーロ相場の展望について


サマリー】
・市場参加者の関心は12月米消費者物価指数(CPI)へ
・12月CPIでインフレの鈍化傾向が確認される場合は米ドル安を想定
・ユーロドルとユーロ円のテクニカルポイントについて


焦点は12月米消費者物価指数(CPI)

インフレ鈍化の思惑
11日の米債市場では長期金利が低下した。一方、米国の株式市場では主要な株価指数が続伸した。

「米金利の低下/株高」の背景にあるのは、各市場の参加者が抱くインフレ鈍化の思惑である。ゆえに今日は、12月米消費者物価指数(CPI)で米債市場、米国株そして外為市場市場が大きく動く可能性がある。

12月米CPIであらためてインフレの鈍化傾向が確認される場合は、インフレリスクと金融引き締めの長期化に対する懸念が後退しよう。米債市場では利回りに低下の圧力が高まることが予想される。米国の株式市場では、株高の加速が予想される。

米消費者物価指数(CPI)の推移

米消費者物価指数(CPI)の推移 データとチャート:米国労働省, Bloomberg / 2021年以降 / 上:前年比, 下:前月比


米ドル相場の展望

米金利の低下と株高が同時に発生する場合、外為市場では米ドル売りの圧力が最も高まりやすい。

特に豪ドルや資源と経済の関係性が深い新興国通貨の一角で米ドル安の圧力が高まりやすい。昨日の米ドル相場は、まさにこの展開となった。

米国の市場(債券と株式市場)では、インフレの鈍化を意識した動きが見られる。それゆえ12月米CPIが予想外に上昇する場合は、米国の市場でインフレリスクの根強さと金融引き締めに対する懸念が意識されるだろう。このケースでは、米金利の反発と米国株の下落を予想する。米金利の上昇と株安が同時に発生する局面では、外為市場で最も米ドル買いの圧力が高まりやすい。

米ドル相場の動向:1月11日

米ドル相場の動向:1月11日 為替データ:Bloomberg / 基準日:2023年1月10日

上昇基調を維持するユーロ相場

1.07ミドルを突破しつつあるユーロドル
11日のレポートで取り上げたユーロドル(EURUSD)は、上昇トレンドを維持している。昨日は、22年高安のフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準1.0746レベルの突破に成功した。通貨オプション市場のリスクリバーサルでは、ユーロ・コールを選好する動きが続いている。

この状況で米国のインフレ鈍化が12月米CPIでより鮮明となれば米ドル安の加速が土台となり、ユーロドルはさらに上値をトライすることが予想される。

本日、ユーロドルが上値を試す場合、目先の焦点は1.08台の上昇となろう。

上で述べたリスクリバーサルのトレンドとモメンタム(12日)が再びゼロラインを上回る状況にあることを考えるならば、1.09を視野に上昇幅の拡大を想定しておきたい。この水準は、昨年の3月から4月にかけてサポートからレジスタンスへ転換した経緯がある。

ユーロドルが1.09を目指すシグナルとして、1.07ミドル(フィボナッチ・リトレースメント61.8%)の“サポート転換”にも注目したい。

ユーロドルが1.09レベルをも難なく突破する場合は、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準1.1032レベルを視野に上昇幅の拡大を予想する。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート チャート:Tradingview / 日足(2022年~)

ユーロ円は143円が視野に

61.8%の水準143.16の攻防
ユーロドルの上昇に連動し、ユーロ円(EURJPY)も上値を試す展開が続いている。昨日は、22年12月15日の高値146.72と1月3日安値137.92の半値戻し142.06レベルを完全に突破した。21日線(MA/141.62レベル)がサポートラインとして相場を支えた状況も考えるならば、ユーロ円の地合いの強さがうかがえる。

今日の12月米CPIが米ドル安イベントとなれば、ユーロドルはさらに上値を試す展開が予想される。現在のユーロ円のトレンドを考えるならば、「米CPIで米ドル安→ユーロドルの上昇」の展開では、ユーロ円の上値トライを予想する

実際、ユーロ円が上値を目指す場合は、143円台への上昇が焦点となろう。テクニカルの面では、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準143.16のトライおよびブレイクとなるか?この点に注目したい。

しかし、12月米CPIで米ドル売りが加速する場合は、ドル円(USDJPY)の下落幅が拡大するだろう。

ドル円の下落幅の拡大は、ユーロドル上昇の影響を相殺するだろう。よってユーロ円が上昇しても、ドル円の下落幅が拡大するケースでは、143.00前後や61.8%戻しの143.16前後で反落する可能性がある。

昨年12月28日の相場では、142.94レベルで反発が止められた。再び同じ状況が確認される場合は、調整の反落(ユーロ売り/円買い)のシグナルとなり得る。

ユーロ円のチャート

ユーロ円のチャート チャート:Tradingview / 日足(昨年12月~)

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