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根強い米インフレリスク 高まる持続的な大幅利上げの可能性

ドル円は上昇トレンドを維持し32年ぶりの円安水準へ。9月米CPIの内容を受けFRBによる持続的な大幅利上げの可能性が高まっている。米債市場では利回りの上昇トレンドが続いている。ドル円は引き続き上値を模索する展開が予想される。注目のチャートポイントは?詳細はIGレポートにて。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

根強い米インフレリスク 高まる持続的な大幅利上げの可能性


【サマリー】
・9月CPIでインフレリスクの根強さが確認された
・11月だけでなく12月のFOMCでも0.75ポイント利上げの可能性が高まっている
・ドル円は上値を模索する展開が続く
・ドル円 反落局面でのチャートポイントについて


・根強い米国のインフレリスク

米国の労働省が13日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で8.2%上昇した。

今年の6月以降CPIは低下基調が続いているが、依然として高い水準にある。賃金の高止まり、住居費の上昇そしてサービス価格が上昇基調を維持していることを考えるならば、インフレが持続的な低下基調を辿るかどうか?は、不透明な状況にある。

エネルギーと食品を除くインフレ率が同比で6.6%と、2カ月連続で伸びが拡大したことも、そう簡単にはインフレが低下しない可能性を示唆している。

米国の消費者物価指数(CPI)の推移

米国の消費者物価指数(CPI)の推移 米労働省/ブルームバーグのデータより作成 / 月次(2020年以降)/前年比(%)


・持続的な大幅利上げと米金利のトレンド

9月CPIの内容を受け、11月の連邦公開市場委員会(FOMC)では0.75ポイント利上げの確率が96%台まで上昇している(FEDウォッチ/本日8時時点)。

そして12月のFOMC(12月13~14日)でも0.75ポイント利上げの可能性が高まっている。

引き続き注目すべきは、米債市場の動向である。2年債利回りは昨日、一時4.5%台まで上昇する局面が見られた。一方、10年債利回り(長期金利)は4%の水準を視野に上昇基調を維持している。昨日は一時、4.07%台まで上昇する局面が見られた。

米債市場では、「根強いインフレリスク→金融引き締めの長期化」を意識する状況が続いている。

いずれは、「インフレリスク→金融引き締めの長期化→景気後退の懸念」が強く意識され、いずれ米金利が低下する局面が訪れるだろう。しかし、現時点でその状況へ転じる兆しは見えない。

13日の米国株は大幅反発の展開となった。しかし上で述べた状況(持続的な大幅利上げの可能性が高まり、米金利の上昇トレンドが続いている状況)を考えるならば、米国株が昨年までのような上昇トレンドへ回帰する可能性は低いと筆者は考えている。

ゆえに外為市場では、米金利の上昇もしくは高まりと米国株の下落トレンドが意識され、米ドル高の状況が続くと予想する。

米金利のチャート

米金利のチャート ブルームバーグのデータより作成 / 日足(今年7月以降)

ドル円は上値を模索する状況が続く

・目先の上値の焦点は?

ドル円(USDJPY)は昨日、高値147.674(IGレートの高値)まで上昇した。その後、146円ミドルまで下落するなど荒れた展開となった。

上で述べたとおり、米債市場では「根強いインフレのリスク→金融引き締めの長期化」を意識し、利回りの上昇トレンドが続いている。米金利(日米利回り格差)と高い相関関係にあるドル円は、調整の反落を挟みながら、上値を模索する状況が続くと予想する。

ドル円の上昇トレンドが続くと想定する場合、148.00レベルのトライおよびブレイクが目先の上値の焦点となろう。

ドル円が難なく148円台の攻防へシフトする場合、テクニカルの面で次のチャートポイントを模索すると、フィボナッチ・エクステンション100.0%の水準149.53レベルが浮上する。この水準をも上方ブレイクする場合は、いよいよ節目の150.00レベルのトライが視野に入ってくる。

ドル円のチャート

ドル円のチャート 出所:ブルームバーグ 月足(2011年以降)

・反落局面での注目のチャートポイントは?

一方、昨日の上昇により注目すべきドル円(USDJPY)の下値ポイントも若干変わってきた。

調整の反落を想定する場合、目先は147円台の維持が焦点となろう。これが確認される場合は、地合いの強さを市場参加者に印象付けよう。

さえない経済指標などによる米金利の低下でドル円が146円台へ反落する場合は、146.65レベルと146.00レベルの攻防に注目したい。いずれもサポートポイントとして意識された経緯がある。

これら2つの水準を下抜ける場合は、10日移動平均線(EMA)のトライが焦点となろう。このEMAは今日現在、146.00下の145.95前後で推移している。

上記のチャートポイントでドル円が反転すれば、上値を模索する状況を意識したい。

一方、ことごとく下方ブレイクする場合は、筆者が注目している「144.90レベルのサポート転換」が焦点として浮上するだろう。

ドル円のチャート

ドル円のチャート Trading View 1時間足(今月10日以降)

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