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インフレリスクの後退と米ドル売り / ドル円とユーロ円の注目ポイント

10月の米国生産者物価指数(PPI)でもインフレの低下傾向が確認された。インフレリスクの後退は米金利の低下と米株高の要因となっている。この状況を受け、外為市場では米ドル売り優勢となっている。ドル円とユーロドルそれぞれの注目ポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

インフレリスクの後退と米ドル売り


【サマリー】
・消費者物価指数に続き10月米生産者物価指数もインフレの低下傾向を示す結果に
・インフレリスクの後退を受け米金利が低下し米国株は上昇
・米金利の低下と米国株の上昇が同時に発生し外為市場では米ドル売り優勢の展開に
・米ドル安トレンドを受けドル円は下値を模索する状況が続くだろう
・ユーロ円も下値をトライするムードにあるが「米ドル安」がサポート要因となろう


インフレリスクの後退

10月の米生産者物価指数(PPI)は前年同月比で8.0%と、予想の8.3%および前月の8.5%を下回った。コアも同比6.7%と前月の7.2%から低下した。

消費者物価指数(CPI)に続きPPIでもインフレの低下傾向が確認されたことで、米債市場では利回りに低下の圧力が高まり、10年債利回り(長期金利)は3.8%の水準を割り込む展開に。2年債利回りも4.3%台へ低下した。

一方、米国の株式市場では主要な株価指数が上昇した。米金利の低下を好感し、ハイテク株と半導体株が株高をけん引。ナスダック100指数(NDX)は、前日比1.4%超上昇し、9月21日以来となる12,000ポイントを付ける局面が見られた。

米国市場の動向:15日の騰落率

米国市場の動向:15日の騰落率 基準日:2022年11月14日


リスク回避イベントを受けても米ドル安優勢

米金利の低下と株高が同時に発生する局面では、外為市場で米ドル売りの圧力が最も高まりやすい。事実、昨日は一部の主要通貨(スイスフランや南アランドなど)を除き、総じて米ドル安優勢の展開となった。

ロシアのミサイルがポーランドに着弾したとの報道でリスク回避の米ドル買いが見られても米ドル安優勢だった事実は、「インフレリスクの後退→米金利の低下→米ドル売り」トレンドの強さを示唆している。

米ドル相場のパフォーマンス:15日

米ドル相場のパフォーマンス:15日 データ:Bloomberg L.P. 基準日:2022年11月14日

ドル円とユーロ円の注目ポイント

ドル円(USDJPY)

上で述べた「インフレリスクの後退→米金利の低下→米ドル売り」のトレンドを受け、ドル円(USDJPY)は昨日137.67レベルまで急落する局面が見られた。その後は139円台を回復するなど変動幅が拡大する傾向にある。

ドル円は米金利の上下動に連動する展開が続いているが、その米金利に対しては低下の圧力がかかりやすい状況にある。ゆえにドル円は、下値トライを意識する局面にある。

昨日の動きから、目先は2つの点に注目したい。

ひとつは、140円後半から141.00のレベルがレジスタンスとして意識され始めていることである。よってドル円の上昇局面では、140円後半での反落リスクを意識しておきたい。

もうひとつは、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準138.60レベル以下では米ドル買いの意欲が強いことである。

しかし、上で述べた米ドル売りトレンドの状況を考えるならば、61.8%戻しの下方ブレイクを常に警戒しておきたい。

実際にドル円が138.60レベルを下抜け、かつこの水準がサポートからレジスタンスへ転換する場合は、76.4%の水準135円ミドルの水準を視野に下落幅の拡大を警戒しておきたい。

米ドル売りから円買いへドル円の下落の主導権が移る場合は、135円の下方ブレイクと131円ミドルまで下落する展開を意識しておきたい。

ドル円のチャート

米ドル相場のパフォーマンス データ:Bloomberg L.P. 基準日:2022年11月14日

ユーロ円(EURJPY)

11月に入りユーロ円(EURJPY)はドル円の下落に上値が抑制されるも、144円を挟んで高値圏での推移が続いている。

この要因は「米ドル安」にある。米ドル安はドル円の下落要因であると同時に、ユーロドル(EURUSD)の上昇要因でもある。ゆえに、「米ドル安を軸としたドル円の下落」が続く間は、ユーロ円で下値トライの状況が続いても下落幅は限定的となることが予想される(ドル円の下落の影響をユーロドルの上昇が相殺するため)。

ユーロ円は現在、テクニカルの面でトライアングルの攻防となっている。ユーロドルの上昇トレンドは続いているが、ドル円の下落に連動して徐々に水準が切り下がっている状況や10日線(MA)で上昇が止められた昨日の動き、そしてMACDの下降トレンドも考えるならば、トライアングルの下限(サポートライン)および先週11日に相場を下支えしたフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準142.67レベルの維持が焦点となろう。

ユーロ円が38.2%戻しの水準を下方ブレイクするする場合は、8月安値と10月高値の半値戻し140.90レベル(141円台)の維持が次の焦点となろう。

一方、昨日のような「米金利の低下/株高」が同時に発生する局面では円売りと米ドル売りにサポートされ、ユーロ円は上値トライの展開が予想される。この局面では2つの移動平均線-10日MAと21日MAのトライおよびブレイクが焦点となろう。

ユーロ円が21日MAを突破する場合は、トライアングルの上限(レジスタンスライン)をトライするシグナルと想定しておきたい。

ユーロ円のチャート

ユーロ円のチャート チャート:Trading View 日足(今年7月下旬~)

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