パラジウム、需給逼迫強まる 価格は一時3000ドル突破
パラジウム市場の2021年の需給は逼迫感が強まる見通し。先物価格は最近、1トロイオンス=3000ドルを上抜き、過去最高値を更新している。
パラジウム市場の2021年の需給は逼迫感が強まる見通し。先物価格は最近、1トロイオンス=3000ドルを上抜き、過去最高値を更新している。
英製錬大手ジョンソン・マッセイ(JM)は17日に発表した「世界需給見通し」で、21年のパラジウムの需給が26トンの需要超過になると予想した。世界的な自動車生産の回復に加え、各国での排ガス規制の強化を背景に超過幅が拡大するという。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のパラジウム先物相場で取引の中心である6月限は今月4日、3019.0ドルまで上昇して取引時間中の過去最高値を付けた。その後も高値圏での推移が続いている。
パラジウムは、自動車の排出ガス制御装置に広く使用されている触媒コンバーターと呼ばれる部品に用いられる。また、医療や産業用途でも使用される。
世界の自動車メーカーは、価格の高騰を受けてパラジウムの使用を減らし、代わりにプラチナの使用を増やしているものの、自動車生産の回復により、21年の自動車触媒向けのパラジウム需要は2ケタの伸びが見込まれるという。
欧州連合(EU)で始まった乗用車の排出ガス規制「RDE(Real Driving Emissions)」やその他の地域での厳格な規制導入もまた、パラジウムの需要増につながっている。
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