パラジウム価格、21年後半に3000ドルまで上昇との見方 需給逼迫で
パラジウム価格が上昇している。需給逼迫が当面継続し、価格は2021年後半に1トロイオンス=3000ドルまで上昇する可能性があるとシティは予想する。
パラジウム価格が上昇している。需給逼迫が当面継続し、価格は2021年後半に1トロイオンス=3000ドルまで上昇する可能性があるとシティは予想する。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場するパラジウム先物の取引の中心である期近の3月限は11日、前日比5.50ドル安の2347.00ドルで取引を終えた。
11日終値から3000ドルまで28%の上昇余地がある。
パラジウム先物相場は20年2月27日に中心限月として最高値となる2711.70ドルを付けている。
シティはリポートで、21年と22年のパラジウム市場は需給が大きく引き締まった状態が継続し、相場を支えるとの見方を示した。
この見通しは、コロナ禍の収束により人々の移動が通常の状態に戻り、消費者の自動車の購入が増加するとの予想に基づくという。
パラジウムは、自動車の排出ガス制御装置に広く使用されている触媒コンバーターと呼ばれる部品に用いられる。これに加えて、医療や産業用途でも使用される。
シティは向こう2年間の触媒コンバーターのパラジウムからプラチナへの置換率を5~10%と想定している。
今年は37万5000オンスのパラジウムがプラチナに置き換えられるとみているが、それでもパラジウム市場では40万オンス超の不足が見込まれるという。
しかし、22年にパラジウムの不足幅は縮小し、23年には余剰の発生が見込まれるという。
シティの分析とは別に、JPモルガンが11日、コモディティ(商品)相場が原油を筆頭に「スーパーサイクル」と呼ばれる上昇局面に入ったとの見方を示した。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。