原油価格は60~75ドルで推移へ、向こう1年 IHSのヤーギン氏予想
英調査会社IHSマークイットのダニエル・ヤーギン副会長は、向こう1年の原油相場が1バレル=60ドルから75ドルのレンジで推移するとの見方を示した。
英調査会社IHSマークイットのダニエル・ヤーギン副会長は、向こう1年の原油価格について需給の相殺により1バレル=60ドルから75ドルにとどまるとの見方を示した。
エネルギー市場の専門家でもあるヤーギン氏は20日に米CNBCで、米国と中国の景気は回復しており、今後、他の地域が回復すると述べ、原油の需要と供給は互いの影響を相殺し合うことで価格は60ドルから75ドルにとどまるとみるのが妥当だろうと語った。
同氏は、原油の余剰は依然として大きいと述べる一方、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とその他の主要産油国による昨年4月からの減産の実施が価格の浮上を支援したと語った。
一方、今後は一層多くの原油が供給されるようになり、米国の業者の生産も再び始まるとみていると述べた。
将来の正確な価格を言い当てるのは困難だが、1つのカギは欧州の景気回復だろうと同氏は指摘。米国と中国が力強い回復を遂げるなか、最大の不確実性は欧州がいつロックダウン(都市封鎖)から抜け出して成長を再開するかだと述べた。
20日のインターコンチネンタル取引所(ICE)で北海ブレント原油先物の期近の6月限は前日比0.48ドル安の66.57ドルで取引を終えた。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)ではWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物で期近の5月物が0.94ドル安の62.44ドルで終了した。
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