トランスG、コロナウイルスのタンパク質に結合する抗体発売 株は急伸
トランスジェニックは、子会社が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)スパイクタンパク質に結合する抗体を発売すると発表した。新型コロナ感染症に対する治療用抗体の開発プロジェクトでこの抗体を取得したという。トランスジェニックの株価は急伸し、連日で昨年来高値を更新した。
バイオベンチャーのトランスジェニック<2342>は、子会社の医化学創薬が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)スパイクタンパク質に結合する抗体を発売すると発表した。新型コロナ感染症に対する治療用抗体の開発プロジェクトでこの抗体を取得したという。トランスジェニックの株価は連日で昨年来高値を更新した。
21日の東京株式市場でトランスジェニックは前日比102円(15.72%)高の751円で取引を終えた。朝方に27.58%高の828円まで買われた。
トランスジェニックの20日付のリリースによると、医化学創薬はSARS-CoV-2スパイクタンパク質に結合する抗体を26日に発売する。
スパイクタンパク質は、ウイルス粒子の表面に存在するスパイク(突起)状のタンパク質。医化学創薬は、新型コロナウイルスの表面にあるスパイクタンパク質の糖鎖結合領域に着目し、当該分子に結合する抗体を取得することで、PCR検査の代替となる簡易検査キットや治療薬へと繋げる複数の研究開発プロジェクトに取り組んでいる。
発売するSARS-CoV-2スパイクタンパク質に結合する抗体は、医化学創薬が保有する糖ペプチド合成技術と抗糖タンパク質抗体取得技術を融合させることで、糖鎖領域に対する抗体取得に成功したものという。
本件による2021年3月期の連結業績への影響はない。
トランスジェニックはマザーズに上場している。各種検査用抗体試薬の開発・提供、および創薬支援ツールとしての遺伝子改変マウスの提供を行う。
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