アンジェスの高血圧DNAワクチン、治験で抗体産生を確認 株価は大幅反発
アンジェスは開発中の高血圧DNAワクチンについて、オーストラリアで実施中している第1/2a相臨床試験で血圧上昇作用を持つ体内物質に対する抗体産生を認めたと発表した。株価は大幅に反発している。
4日の株式市場で創薬ベンチャーのアンジェス<4563>が大幅に反発。開発する高血圧DNAワクチンについて、オーストラリアで実施中している第1/2a相臨床試験で血圧上昇作用を持つ体内物質に対する抗体産生を認めたと発表したことが材料になっている。
午前10時現在、前日比37円(2.93%)高の1300円で推移している。一時、4.04%高の1314円まで上昇した。
アンジェスは取引開始前に発表したリリースで、臨床試験の結果、重篤な有害事象はなく、安全性にも問題はなかったとし、血圧上昇作用を持つ体内物質「アンジオテンシンII」に対する抗体産生を認めたと発表した。
同社が実施したのは高用量のアンジオテンシンII受容体拮抗薬による血圧のコントロールが必要な高血圧患者を対象とした偽薬(プラセボ)二重盲検比較試験。安全性、免疫原性および有効性の評価を目的としたもので、症例数は24例(高血圧ワクチン投与18例、プラセボ投与6例)、観察期間は12カ月。
高血圧DNAワクチンについて、今後、安全性、免疫原性および有効性を評価する試験を継続的に実施するとしている。
今回の臨床試験が今年度の通期連結業績に与える影響は現在精査中という。
アンジェスが取り組んでいる高血圧DNAワクチンは注射剤で、一度の投与で長期にわたる効果を狙う。
コロナワクチンも開発
高血圧DNAワクチンとは別に、アンジェスは大阪大学と共同で新型コロナウイルス向けのDNAワクチンワクチンの開発にも取り組んでおり、第2/3相臨床試験を実施している。
このプロジェクトにはタカラバイオ<4974>などが参画している。
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