米木材の高値、数カ月継続するとの見方 需給逼迫で下値堅い
米木材価格の高騰が続いている、過去の事例から、現行の強気相場は向こう数カ月間継続する可能性があるとの見方が出ている。需給の逼迫から当面、下値は堅いという。
米木材価格の高騰が続いている、過去の事例から、現行の強気相場は向こう数カ月間継続する可能性があるとの見方が出ている。需給の逼迫から当面、下値は堅いという。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で材木先物の取引の中心である7月限は今月10日に一時1000ボードフィート=1733.5ドルまで上昇し、過去最高値を更新した。しかし、その後は一転、急落する展開となり、19日に1201.0ドルを付けて下げ止まるまで相場は30%超修正した。
もっとも、過去数日間で相場は大幅に反発し、前述の下げをすでに60%近く取り戻している。24日は1453.0ドルで取引を終えた。
コロナ禍で在宅での勤務・学習への切り替えを余儀なくされた人々は、より多くのスペースを求めて住宅を新たに取得したり、既存の住宅を改修したりするようになった。こうして木材の需要が増加した。
増え続ける需要に製材が追い付かなくなった今春、市場に投機的な買いが入り、相場が急伸した。
米CNBCは、木材の強気相場は向こう数カ月間継続する可能性が高いとの元トレーダーの分析を紹介している。
それによると、木材市場で過去35年間に発生した7回の強気相場を調査したところ、期間は平均で1年半から2年だった。短いものでは9カ月、長いものでは3年5カ月だったという。
コロナ禍での住宅建設需要をきっかけに起きた現行の強気相場はおよそ11カ月続いている。あと数カ月継続すれば平均的な長さに到達する。
相場の当面の値動きについては、最高値を更新するには至らないかもしれないとする一方、需給の逼迫から下値は限定的との見方を示した。
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