銀価格に先高予想、需給良好で年内35ドル その先50ドルも─バンク・オブ・アメリカ
銀価格が落ち着きを取り戻している。ネット掲示板「レディット」への投稿を受け、先週から今週初めにかけて投機的な買いで急伸する場面があった。一方、バンク・オブ・アメリカは需給面から銀に対して強気を維持しており、年内に35ドルまで上昇する可能性があると分析した。
銀価格が落ち着きを取り戻している。オンライン掲示板「レディット(Reddit)」への投稿を受け、先週から今週初めにかけて投機的な買いで急伸する場面があった。一方、バンク・オブ・アメリカは需給を理由に銀に対して強気を維持し、年内に1トロイオンス=35ドル、その後50ドルまで価格は上昇する可能性があると分析している。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の銀先物の取引の中心となる3月限は1日に一時、前週末比12.8%高の1トロイオンス=30.350ドルまで上昇。中心限月として2013年2月以来の高値を付けた。
COMEXを傘下に持つシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループが2日から銀先物の証拠金を引き上げたことなどで、相場はその後、上げ幅をほぼ帳消しにした。日本時間午後4時39分現在、27ドルちょうどで推移している。
バンク・オブ・アメリカは2日付のリポートで、商業筋の買いを伴わない上昇は、投資家の買いが途絶えれば唐突に終わりを迎えるということだと指摘した。
その上で、需給面から銀に対して強気を維持しているとし、銀の在庫水準が低下している一方、鉱山会社がこの数年、生産を縮小している事実を挙げた。
銀は年内に35ドルまで上昇、その後50ドルに向けて上値を伸ばす可能性があるという。
バイデン氏のグリーン政策も支えに
さらに、バイデン米大統領によるグリーン政策は銀相場の浮揚をもたらし得るとし、35年までに発電部門の排ガス実質ゼロを目指す政策により、太陽光パネルの需要が増加していると説明した。発電部門の排ガスを実質ゼロにするためには、太陽光発電を大幅に増やす必要がある。
ゴールドマン・サックスの別の分析では、バイデン氏は今後5年以内に国内で5億枚の太陽光パネルの新規設置を予定している。
銀は太陽光パネルの主要部品。大統領の政策が計画通りに実施されれば、今後、相当量の銀が必要になる。
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