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米金利は原油価格と雇用統計にらみ / ドル円とポンドドルのチャートポイント

サマリー:「米金利と原油価格の動向に注目。今日の外為市場は10月米雇用統計の発表後に動きが出るだろう。ドル円とポンドドルのチャートポイントは?」詳細はマーケットレポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

米金利は原油価格と雇用統計にらみ

・原油価格と米金利

FOMCの結果とパウエル会見を受け1.6%台へ上昇した米長期金利だが、昨日は一時1.509%まで低下する局面が見られた。

利上げについてパウエルFRBが慎重なスタンスを貫いていることがあらためて意識されたことや英中銀(BoE)の利上げ見送りで英金利が低下し、その影響を受けた動きと考えられる。

しかし筆者は、NY原油価格(WTI)の動向が米長期金利のトレンドに大きな影響を与えていると考えている。

昨日はOPECの会合が開催された。焦点は増産量にあったが、大方の予想どおり毎月日量40万バレル増産するという従来の方針を12月も維持すると表明。今回の決定は、需給の引き締まりが続くことを市場参加者に意識させるため買いの要因だった。しかし昨日は、利益を確定する売り圧力の方が強く3日続落した。10月下旬以降からの動きを確認すると、NY原油先物価格の上昇圧力が後退していることがわかる。

この動きに連動するように、米長期金利の上昇圧力も後退していることが下の比較チャートから見て取れる。

NY原油先物価格と米長期金利のチャート

NY原油先物価格と米長期金利のチャート

・米雇用統計後の反応に注目

今日は米雇用統計(10月)が発表される。非農業部門雇用者数の予想は45.0万人増。失業率は4.7%、平均賃金(前年同期比)は4.9%となっている。

今月3日に発表されたISM非製造業指数景気(10月)は66.7と、総合的に見て強い内容(2008年の統計開始以来の高さ)だった。しかし、雇用指数は53.0から51.6へ低下した。サービス業で雇用が抑制されている状況を考えるならば、10月の非農業部門雇用者数が市場予想を下回る可能性がある。

だが、筆者が注目しているのは平均賃金(前年同期比)の方である。今年の4月に0.3%まで急低下した後は上昇基調が続き、9月は4.6%だった。賃金インフレが続くことが確認される場合は、中長期的に米金利の上昇要因となろう。

だが今日の米金利は、上で述べたNY原油先物価格の動向もにらみながらの展開になると予想する。非農業部門雇用者数が市場予想を下回っても、賃金の上昇とNY原油先物価格が反発する場合、米ドル買い優勢の展開を予想する。

平均賃金のチャート

平均賃金(average earnings)のチャート

ドル円とポンドドルのチャートポイント

・ドル円(USDJPY)

ドル円(USDJPY)は現在、レンジ相場となっている。下限は113.20-30レベル、上限は114.30-50レベル。米金利の上昇が抑制されている状況を考えるならば、下限のトライを意識する局面にある。

今日のドル円は、上で述べた米雇用統計の後、上下に動くと思われる。

米雇用統計が総じて市場予想を上回る場合は、ドル円の反発を予想する。だが、上昇幅は米金利のトレンドに大きな影響を与えているNY原油先物価格の動向に左右される可能性がある。強い雇用統計とNY原油先物価格の反発が同時に確認される場合、まずは114.20の突破を確認したい。このレベルを突破する場合は、上で述べたレジスタンスゾーン(上限)の攻防を予想する。

一方、さえない雇用統計となればドル円の下落を想定しておきたい。

下落幅は、NY原油先物価格の動向に左右される可能性があろう。フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準113.35レベルを下方ブレイクする展開となれば、113.20トライの展開を意識したい。

113.20のブレイクは113.00トライのシグナルとなり得る。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

・ポンドドル(GBPUSD)

4日の金融政策会合(MPC)で英中銀(BoE)は利上げを見送った。声明文では、インフレ動向を注視し金融引き締めの可能性を示唆した。

しかし短期金融市場では、次回12月16日のMPCでBoEが利上げに踏み切る可能性が40%台まで急低下している(次回の利上げは2月3日の会合と予想されている)。

直近のポンドドル(GBPUSD)の動向を確認すると、短期レジスタンスラインを形成し、大陰線で50日EMA(今日現在1.3701レベル)を一気に下方ブレイクしている。その50日線を再びトライすることなく、昨日は大陰線が示現した。この一連の経緯を考えるならば、ポンドドルは9月の安値1.3410のトライおよび下方ブレイク(1.34台の維持)が焦点として浮上してきた。

利上げについては、パウエルFRBも慎重なスタンスを維持している。よって、ポンドドルが下落一辺倒で推移する可能性は低いと予想する。

だが、利上げ期待がくじかれたショックはポンド相場の方が大きい。よって、ポンドドルの反発は限定的となる可能性がある。まずは、昨日高安のフィボナッチ・リトレースメントの各水準での攻防に注目したい。

61.8%の水準を突破する場合は、10日EMA(今日現在1.3636レベル)の攻防となるか?この点に注目したい。

ポンドドルのチャート

ポンドドルのチャート

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