絞られてきた目先のリスク要因
FEDの政策転換、良好な米国の指標データ、そして決算シーズンを無難に通過した現状を考えると、目先注視すべきリスク要因はひとつに絞られた感があります。詳細はマーケットレポートをご参照ください。
Analysis Highlights
・絞られてきた目先のリスク要因
5日の海外外為市場は、対円&ユーロで米ドル買い優勢の展開となった。米株は上昇基調を維持。一方、米長期金利は冴えないISM非製造業景況指数の結果を受け上昇が抑制されるも、株高を背景に2.7%台の水準を維持した。ドル円は110.03まで上昇する局面が見られた。一方、ユーロドルは1.1397まで米ドル高が進行した。本日は日本時間午前にトランプ米大統領による一般教書演説が予定されている。対中政策および「国境の壁」の建設で強気のスタンスを示す場合、日米の株式は利確の売りに圧される可能性がある。だが、そのような状況となっても現在のリスク選好トレンドを変化させるインパクトはないだろう。
5日のレポート「改善傾向のリスクセンチメント」でも指摘したとおり、現在は米株のみならず主要な新興国株式も株高基調を維持している。FEDの金融政策リスクは完全に後退し、米国のファンダメンタルズに対する懸念も1日の重要指標データでひとまずテーマから外れている。さらに決算シーズンも無難に乗り切ったことを考えるならば、現在のリスク選好相場を逆転させる唯一のリスク要因は、米中通商協議である。ムニューシン米財務長官とライトハイザーUSTR代表は、来週初めにも中国の北京で協議を開催する予定である。2月下旬に予定されている米中首脳会談の地ならし協議となることは明白であり、この件についてネガティブな報道があれば、米株をはじめとした株式市場はひとまず調整の反落圧力に直面する可能性があろう。株式市場の上値が抑制される場合、米長期金利は再び低下基調を辿ろう。米ドル相場は金利の動向に連動し、売り圧力が高まる展開を想定している。
【チャート1:S&P500 / VIX】
【チャート2:ドル円】
【チャート3:ユーロドル】
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