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米ドル高の進行でドル円は139円台へ上昇、次の上値焦点は?

米金利の上昇にサポートされ、外為市場では米ドル高が進行している。ドルインデックスの104ポイント突破は、テクニカルの面でさらなる米ドル高進行のシグナルとなる。米ドル高を受けドル円は139円台の攻防へシフトしている。目先の展望は?新たなレジスタンスの水準は?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・根強いインフレと利上げ長期化の観測で米金利は上昇基調を維持
・米ドル相場のトレンドを示すドルインデックスは104.00の攻防が焦点に
・139円台の攻防へシフトしているドル円の焦点は半値戻し139.60レベルの突破
・ドル円が反落する場合は138円台の維持が焦点に


根強いインフレ、米利上げ長期化の思惑そして米金利の上昇

24日の外為市場では、米ドル高がさらに進行する展開となった。

FEDウォッチツールで次回の連邦公開市場委員会(FOMC、6月13-14日開催)での利上げ確率の動向を確認すると、再び30%台まで上昇している。

一方、短期金融市場が織り込む連邦準備制度理事会(FRB)の利下げについては、11月へ後退している。また、あと1回の利上げの可能性を意識する動きも見られる。

市場が抱く米政策金利の予想推移

市場が抱く米政策金利の予想推移 出所:FEDウォッチツール、ブルームバーグ / 5月25日 8時時点の織り込み状況


米債市場では、金融政策の方向性を織り込んで動く2年債利回りが4.3%台まで上昇している。

一方、今月12日に長期の期待インフレ率(ミシガン大学5-10年先の期待インフレ率)が2011年以来の水準(3.2%)まで上昇したことが判明して以降、10年債利回りも3.75%付近まで上昇幅が拡大している。

明日は4月の米個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)が発表される。長期の期待インフレ率の上昇を受けて以降、米金利の上昇幅が拡大している状況は、インフレ圧力の根強さとFRBの利上げが長期化する可能性を市場参加者が意識していることを示唆している。

英国の4月消費者物価指数(CPI)は前年比で8.7%と予想以上の伸びとなった。一方、コアの方は同比で6.8%と前月と予想をともに上回り、英国でのインフレ圧力の根強さが確認された。

米英のインフレ圧力の根強さが意識されている状況のなか、明日のPCEデフレーターで米国の根強いインフレ状況が確認される場合は、米ドル高がさらに加速する要因となろう。

米金利のチャート

米金利のチャート 日足:23年3月以降 / 2YT:2年債利回り, 10YT:10年債利回り

ドルインデックスは104.00レベルの攻防が焦点に

米ドル相場のトレンドを示すドルインデックス(DXY)は、103.00レベルの “サポート転換” を経て、現在はフィボナッチ・リトレースメント61.8%戻しの水準103.94レベルの攻防となっている。

このテクニカルポイントを104.00レベルと想定する場合、この水準(104.00)は今年の2月下旬から3月上旬にかけて相場をサポートした経緯がある。ゆえに104.00レベルがレジスタンスへ転換すれば、現在の米ドル高トレンドに水を差すだろう。

逆にドルインデックスが104.00レベル(61.8%戻しの水準)をも難なく突破する場合は、米ドル高がさらに進行するシグナルになる。

実際にドルインデックスが104.00レベルを完全にブレイクアウトする場合、次の焦点はフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準104.68レベルが上値のターゲットとなろう。

ドルインデックスのチャート

ドルインデックスのチャート Tradingviewの日足:23年2月以降

ドル円の展望とテクニカルポイント

半値戻し139.60レベルの攻防

米ドル相場のトレンドを示すドルインデックス(DXY)が104.00ポイントをブレイクアウトする場合、ドル円(USDJPY)もそのトレンドに追随しよう。「米金利の上昇→米ドル高」が、ドル円の上昇トレンドの土台となっているからだ。

ドル円は昨日、139円台へ難なく上昇し、高値139.47レベルを付ける局面が見られた。今日も米金利にらみの展開が続くだろう。

その米債市場では現在、経済指標にらみの状況にある。今日は新規失業保険申請件数と失業保険継続受給者数が発表される。インフレ圧力の根強さが意識されているタイミングで労働市場の堅調さが確認される場合は、FRBの利上げ長期化観測や利下げ期待の後退要因となろう。ゆえにこのケースでは、「米金利の上昇→米ドル高→ドル円の上昇」を想定しておきたい。

今日もドル円が上昇する場合は、IG為替レポートで何度か取り上げている139.60レベルの攻防に注目したい。この水準は、22年10月の高値151.94レベルと23年1月の安値127.22レベルの半値戻し(139.58)にあたる。

この水準(半値戻し139.60レベル)のブレイクアウトは、節目の140.00をトライするシグナルと想定しておきたい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート Tradingviewの週足:22年8月以降

反落局面の焦点

一方、雇用やインフレ関連の経済指標が米ドル売りの要因となる場合は、ドル円(USDJPY)の反落を想定しておきたい。このケースでは138円台の維持が焦点となろう。

上の週足チャートをあらためて確認すると、レジスタンスからサポートへ転換する兆しが見られる。反落の局面でドル円が138円台を維持する場合は、地合いの強さを市場参加者に印象付けるだろう。

ドル円が138円台へ反落する場合は、フィボナッチ・リトレースメントの各水準での攻防に注目したい。

目先の焦点は139.00前後の攻防となろう。この水準は23.6%戻しにあたる。また、138.90レベルのサポート転換(138.90-139.00ゾーンの維持)にも注目したい。

ドル円が138.90レベルを完全に下方ブレイクする場合は、61.8%の水準138.20レベルまでの下落を想定しておきたい。過去の経緯を確認すると、38.2%戻し(138.69)や半値戻し(138.44)の各水準では、重要なチャートポイントとして意識された経緯がない。一方、138.20レベルでは2度相場がサポートされ139円台へ上昇する起点となった経緯がある。

ゆえに、ドル円の反落局面で138.20レベルがサポートポイントとして意識され続ける場合は、地合いの強さを市場参加者に印象付けるだろう。

逆にドル円がこの水準(138.20レベル)を下方ブレイクするする場合は、138.00をトライするシグナルとなろう。

ドル円のチャート

ドル円のチャート Tradingviewの1時間足:5月19日以降

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