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インフレ鈍化で米ドル安が加速、ユーロドルとポンドドルは重要ポイントのトライが焦点に

6月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)で、アメリカのインフレが鈍化の傾向にあることが確認された。外為市場では米ドル安が加速している。一方、米ドル安を受けて欧州通貨は重要なテクニカルポイントをトライするムードにある。そのポイントとは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※ドル円の分析レポートについてはこちらをご覧ください


サマリー

・CPIに続きPPIでもアメリカのインフレが鈍化の傾向にあることが確認された
・インフレ指標の鈍化を受け外為市場では米ドル安が加速している
・今日の注目材料は7月のミシガン大学消費者信頼感指数と米銀の決算
・ユーロドルとポンドドルの展望および注目のレジスタンスポイントについて


インフレの鈍化が鮮明に

米労働省が13日に発表した6月の生産者物価指数(PPI)は、前年同月比で0.1%と市場予想の0.2%を下回った。同比のコア指数は5月の2.6%から2.4%へ低下した。

同月の消費者物価指数(CPI)に続き、PPIでもアメリカのインフレが鈍化の傾向にあることが示された。

アメリカのインフレ動向:消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)

アメリカのインフレ動向:消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI) 米労働省のデータをもとに作成 / 月次:22年以降 / 前年同月比の推移

加速する米金利の低下と米ドル安

2つの重要な物価指標でインフレの鈍化傾向があらためて確認されたことで、短期金融市場では連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利上げが、あと1回にとどまることを想定する状況にある。

一方、米債市場では、金融政策の方向性を織り込んで動く2年債利回りが4.6%台まで低下している。10年債利回り(長期金利)の低下幅も拡大し、昨日は3.75%まで低下する局面が見られた。

「インフレの鈍化→利上げサイクルの終了観測→米金利の低下」を受け、外為市場では米ドル安が加速している。米ドル相場のトレンドを示すドルインデックス(DXY)は昨日、節目の100ポイントを難なく下方ブレイクした。

米金利とドルインデックスのチャート

米金利とドルインデックスのチャート ブルームバーグのデータをもとに作成 / 日足:年初来

今日の注目材料

7月のミシガン大学消費者態度指数と期待インフレ率

今日は、米国の消費者マインドを示すミシガン大学消費者態度指数(7月速報値)と期待インフレ率が発表される。

消費者態度指数(速報値)は、6月の64.4から65.5に改善する見通しとなっている。先行景況感も6月の61.5から62.0へ小幅に改善する見通しである。

一方、期待インフレ率の予想は、1年先のそれが6月の3.3%から3.1%へ低下する見通しである一方、連邦準備制度理事会(FRB)が注目する5-10年先(長期)のそれは、6月の3.0%から横ばい推移の予想となっている。

インフレの鈍化が意識されているタイミングで長期の期待インフレ率が低下する場合、外為市場では米ドル安がさらに加速することが予想される。

ミシガン大学消費者信頼感指数と期待インフレ率の推移

ミシガン大学消費者信頼感指数と期待インフレ率の推移 ミシガン大学のデータをもとに作成 / 月次:22年以降


米銀の決算

また、米国株の動向も外為市場の変動要因となろう。

今日からアメリカの株式市場は、四半期の企業決算シーズンに入る。インフレの鈍化が確認された状況(米金利に低下の圧力が高まっている状況)で、今日の米銀決算が米国株をさらに押し上げる要因となれば(リスク選好相場がさらに進行すれば)、外為市場で米ドル安が加速し、欧州通貨や豪ドルなどの資源国通貨は上昇することが予想される(対米ドルだけでなく対円でも上昇することが予想される)。


ユーロドルの展望と次のレジスタンスポイント

特に上昇幅が拡大しているユーロドル(EURUSD)は、21年1月高値と22年9月安値のフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準1.1275レベルのトライが焦点として浮上している。

連邦準備制度理事会(FRB)の利上げサイクルが最終局面にあるなか、短期金融市場では、インフレ抑制のために欧州中央銀行(EBC)が年内にあと2回利上げを行う可能性が意識されている。

米欧の金融政策スタンスの差は、短期的なユーロドルの押し上げ要因になり得る。

ユーロドルのチャート:月足

ユーロドルのチャート:月足 IGチャート:2020年以降

ポンドドルの展望と次のレジスタンスポイント

一方、ポンドドル(GBPUSD)は、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準1.3322レベルのトライが焦点として浮上している。

この水準は、21年11月から22年2月にかけてサポートポイントとして意識された経緯がある。ゆえに、ポンドドルが1.3322レベルをトライする場合は、”レジスタンス転換” の確認が焦点となろう。

米欧と比べて英国では、高インフレの状況が続いている。このため英中銀(BOE)は、年内をとおして利上げ政策を維持せざるを得ない状況に追い込まれている。BOEによる利上げ政策の長期化は、英国経済の先行きリスクを高めている。この点は中長期のスパンでポンド相場の下落または急落要因となり得る。

しかし、現在は米英の金融政策スタンスの差、利上げサイクルが最終局面に差し掛かるFRBと利上げ政策を維持せざるを得ないBOEという状況が意識されている。

ゆえにポンドドルは、上で述べた76.4%の水準1.3320レベルをトライおよびブレイクする可能性を想定しておきたい。

ポンドドルのチャート:月足

ポンドドルのチャート:月足 IGチャート:2021年以降

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