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【ドル円 (USDJPY)】今日の見通しとチャートポイント

30日の外為市場では米ドル相場が反発したが、インフレの鈍化とFRBの政策転換が意識される状況にあることを考えるならば、今は米ドル高トレンドの転換を意識する局面にある。今日のドル円の焦点は?注目しておきたい上下のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※今日のユーロドルの展望については、こちらのレポートをご覧ください


サマリー

・30日の外為市場では米ドルが買い戻されるも、調整の範囲内におさまった
・短期金融市場と米債市場はFRBの政策転換を織り込む状況にある
・今後の米ドル相場は、トレンド転換を意識する局面に多く直面しよう
・ドル円の焦点は、新たなサポートの水準を見極めることにある
・ドル円の反発局面では、10日線の攻防に注目したい


米ドル安を意識する状況が続く

米ドル相場の反発
30日の外為市場は、米金利の反発を受け米ドル買い優勢の展開となった。月末の需給要因も米ドル相場の反発要因となったとの見方がある。

米ドル相場のトレンドを示すドルインデックス(DXY)は、フィボナッチ・リトレースメント61.8%が、目先のサポート水準として意識され反発した。

ドルインデックスのチャート:日足 23年5月以降

ドルインデックスのチャート:日足 23年5月以降 TradingViewが提供するチャートで作成


しかし、200日線(今日現在103.58レベル)で上値が止められたことや下落基調のトレンドチャネル内で推移している状況も考えるならば、昨日の米ドル相場の反発は調整の域を出ていない。

10月の米個人消費支出(PCE)価格指数では、インフレが鈍化の傾向にあることが確認された。

サービス価格全般も低下の傾向にあることが確認された。連邦準備制度理事会(FRB)が注目しているエネルギーと住宅を除くサービス価格は、前月比で0.1%の上昇にとどまり、前月の同比0.4%から低下した。

インフレの鈍化を阻む可能性があったサービス価格が鈍化の傾向にあることを考えるならば、米国内のインフレリスクは後退していくことが予想される。その過程で、景気も次第に減速していくことが予想される。

昨日も連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言が伝わった。サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は政策金利について、非常に良い位置にあると述べた。

一方、ニューヨーク地区連銀のウィリアムズ総裁は、政策金利はピークまたはそれに近い水準にある、と指摘した。

デイリー総裁はインフレとの戦いで勝利を宣言するのは時期尚早であるとし、利下げは考えていないと述べた。一方、ウィリアムズ総裁は利下げについて、インフレと経済の情勢次第と述べた。

今週のウォラーFRB理事の言動も考えるならば、今後インフレの鈍化と景気の減速傾向が経済指標で確認される場合、利下げ政策への転換がFRBの議題に上るだろう。

短期金融市場では、この点を早くも意識する状況にある。来年の利下げについて、現時点での織り込み度合いを確認すると、早ければ3月もしくは5月にFRBが利下げ政策へ転換する可能性を織り込んでいる。

米債市場では、金融政策の方向性を反映して推移する2年債利回りの低下幅が拡大し、長期ゾーン利回りは低下の基調にある。

これらの動向を総合的に考えるならば、外為市場では今後、米ドル高のトレンドが転換する可能性を意識する局面に多く直面することが予想される。

米政策金利の予想推移

米政策金利の予想推移 ブルームバーグのデータで作成 / 1日 午前7時時点の予想推移

ドル円、今日の見通しとチャートポイント

反発局面では10日線の攻防が焦点に
上で述べたとおり、昨日の米ドル買いは調整の域内でおさまった。米国の10月PCE価格指数では、インフレが鈍化の傾向にあることが確認された。短期金融市場や米債市場では、早くも来年の利下げを織り込む動向が見られる。

これらの状況を総合的に考えるならば、現在のドル円(USD/JPY)の焦点は、新たなサポートの水準を見極めることにある。

その候補として、目先はフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準146.62レベルと半値戻しの水準145.00レベルが浮上している。

しかし、日足のストキャスティクスは売られ過ぎの水準へ到達した後、反発のムードにある(下のチャート、赤矢印を参照)。この状況で強い経済指標が確認される場合は、短期的な調整の反発相場を意識しておきたい。

今日は11月のISM製造業景況指数が発表される。市場予想は47.8と、前月の46.7 から改善の見通しである。新規受注や雇用も含めて製造業セクターの改善傾向が確認される場合は、米金利と米ドル相場の反発要因になり得る。このケースでのドル円は、昨日の上昇を止めた10日線(今日現在148.46レベル)の上方ブレイクが目先の焦点となろう。

ドル円が10日線を上方ブレイクする場合は、50日線(今日現在149.58レベル)や21日線(今日現在149.60レベル)まで反発相場が進行する可能性が出てくる。なお、21日線と50日線は、デッドクロスを形成しつつある。

ドル円のチャート:日足 23年7月以降

ドル円のチャート:日足 23年7月以降 TradingViewが提供するチャートで作成


下落局面での焦点は?
ドル円(USD/JPY)の1時間足チャートを確認すると、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準148.52レベルで戻りが止められていることが分かる(下のチャート、黒矢印を参照)。そしてレポート執筆時点では148円台をあっさりと下方ブレイクし、147円台へ反落している。

地合いの弱さを示す動きが続いていることを考えるならば、上で取り上げた10日線がレジスタンスラインとして意識される可能性があろう。

本日、ドル円が下値をトライする場合は、147円台の維持が最初の焦点となろう。日足ローソク足の実体ベースでは、この水準を維持する状況が続いている。

ドル円が147円をトライするシグナルとして、昨日の高安のフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準(147.49レベル)と76.4%の水準(147.25レベル)での攻防に注目したい(赤色のフィボナッチ・リトレースメントを参照)。

ドル円が後者の水準147.25を完全に下方ブレイクする場合は、147.00レベルのトライを想定しておきたい。

さえない経済指標などでドル円が147円台をもあっさりと下方ブレイクする場合は、現在サポートの水準として意識されているフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準146.62レベルの維持が再び焦点として浮上しよう(上の日足チャートを参照)。

ドル円のチャート:1時間足 11月24日以降

ドル円のチャート:1時間足 11月24日以降 TradingViewが提供するチャートで作成

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