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根強い円安の圧力/ ドル円とポンド円の展望およびチャートポイント

”タカ派のFOMC”やパウエル証言を受けても米債市場と短期金融市場に大きな変動は見られない。一方、外為市場では根強い円安が進行しドル円は141円、ポンド円は180円の維持にそれぞれ成功している。これら通貨ペアの今日の見通しは?注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・パウエル証言を受けても米債市場と短期金融市場に大きな変動は見られない
・根強い円安を受けドル円は一時142.25レベルを上方ブレイクする局面が見られた
・しかし目先のドル円は調整の反落相場を警戒する状況にある
・ドル円の展望とチャートポイントについて
・ポンド円の展望とチャートポイントについて


冷静な反応を見せる米債市場と短期金融市場

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は21日、連邦議会下院での議会証言に臨んだ。

インフレについてパウエルFRB議長は2%の物価目標からほど遠く、2%に回帰させることに強くコミットすると述べた。また、今後の利上げについては車を減速させるように利上げペースを減速できるとの見方を示した。

この日の米債市場では2年債と5年債の利回りが小幅に上昇した一方、10年債の各利回りは小幅に低下した。20年債の好調な入札が米債買いの要因(米金利の上昇を抑制した要因)になったとの見方もあった。

一方、短期金融市場では、”タカ派のFOMC”やパウエル証言を受けても予想ターミナルレートが5.3%前後を維持する状況が続き、大きな変動は見られなかった。

米政策金利(FFレート)の予想推移

米政策金利(FFレート)の予想推移 ブルームバーグのデータをもとに作成 / 22日 7時時点

ドル円の展望とチャートポイント

根強い円安の圧力

昨日の外為市場は米ドル安優勢の展開となった。しかし、それ以上に円安の圧力が米ドル安のそれを上回った。

この点を米ドル相場のパフォーマンスで確認すると、主要通貨のなかで対円では米ドル高となっていることが分かる。

米ドル相場のパフォーマンス:6月21日

米ドル相場のパフォーマンス:6月21日 ブルームバーグの為替データをもとに作成 / 基準日:6月20日

142.25レベルのサポート転換は確認されず

連邦公開市場委員会(FOMC)やパウエル証言を受けても米金利の上昇は抑制される状況にあるが、昨日は小幅に日米の利回り格差が拡大し、ドル円は高値142.37レベルまで上昇する局面が見られた。

しかし、レジスタンスポイントの142.25レベルがサポートへ転換する状況は確認されなかった。

また、142.25レベルで連日上ヒゲが示現したこと、ストキャスティクスの水準(買われ過ぎの水準にある状況)と過去のトレンド、そして米国株が調整の反落ムードにある状況も考えるならば、今日のドル円(USDJPY)も調整の反落を警戒しておきたい。

ドル円のチャート:日足

ドル円のチャート:日足 Tradingviewの日足: 23年3月以降


下値のチャートポイント

ドル円(USDJPY)が下値をトライする局面では、21日のIG為替レポートで指摘したとおり141.00レベルの “サポート転換” が焦点となろう(上の日足チャートを参照)。

ドル円が141.70レベルを下方ブレイクする場合は、141.20レベルをトライするシグナルと想定しておきたい。ドル円が141.20レベルをも下方ブレイクする場合は、141.00レベルのトライを意識したい。

ドル円が141.00レベルの “サポート転換” に失敗する場合は、10日MAの維持が焦点として浮上しよう。この移動平均線は今日現在、140.80台まで上昇している。

なお、先週16日の欧州タイムに“サポート転換” が確認されているフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準も140.80レベルである。

これら2つのテクニカルポイントが重なる140.80レベルを下方ブレイクする場合は、21日MAをトライするシグナルと想定しておきたい。この移動平均線は今日現在、140.25前後で推移している(上の日足チャートを参照)。

ドル円の過熱感(売り買いの過熱感)をRSIなどで確認しながら、上で述べたサポートポイントをトライする局面でドル円が「売られ過ぎ」の状況にある場合は、反発相場を意識したい。

ドル円のチャート:15分足

ドル円のチャート:15分足 Tradingviewの15分足チャート:6月15日以降

ポンド円の展望とチャートポイント

根強い英国のインフレ、予想ターミナルレートは6.0%付近に

今日は英中銀(BOE)が金融政策委員会(MPC)を開く。こちらのレポートで指摘したとおり、市場では0.25%の利上げがすでに織り込まれている。よって、今回のMPCの焦点は、今後のBOEの政策スタンスにある。

そのBOEのスタンスを左右するのが、インフレの動向である。昨日発表された英国の5月消費者物価指数は前年同月比8.7%上昇した。一方、エネルギーや食品などを除くコア指数の上昇率は7.1%の上昇と、市場予想の6.8%を超え1992年3月以来の高水準となった。

英国内のインフレ圧力の根強さが5月CPIであらためて確認されたことで、短期金融市場では英中銀が年内に政策金利を6%近くまで引き上げることを織り込む状況にある。

英中銀による利上げ政策の長期化観測が高まっていることで、英債市場では2年債利回りが再び5%台へ上昇し、日英の利回り格差が再び拡大した。

英政策金利の予想推移

英政策金利の予想推移 ブルームバーグのデータをもとに作成 / 22日 7時時点

180.00レベルの維持が焦点に

日英利回り格差の動向を受け、ポンド円(GBPJPY)は20日に続き180.00レベル(フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準179.95レベル)でサポートされた(下の1時間足チャートを参照)。しかし、反発の圧力は弱い。

本日、ポンド円が反発相場となっても、昨日の欧州タイムの戻り高値181.60レベル以下での推移が続く場合は、180.00レベル(フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準179.95レベル)のトライを意識する状況が続くだろう。

逆にポンド円が181.60レベルを上方ブレイクする場合は、レジスタンスの182.00レベル(182.10台)のトライを意識したい。

相場の過熱感(売り買いの過熱感)をストキャスティクスで確認しながら、上で述べた上下のチャートポイントで売り買いのタイミングを計りたい(反発/反落を意識したい)。

ポンド円のチャート:1時間足

ポンド円のチャート Tradingviewの1時間足チャート:6月14日以降

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