S&P500、3770までの下落あり得るとの見方 インフレ高進で今夏に一時
米証券会社BTIGは、インフレ高進を背景に株式相場は今夏に下げる可能性があり、その場合はS&P500種株価指数は3770まで下落するとの見方を示した。ただ、下げは一時的なものとなり、長期的な強気相場は続くとしている。
米証券会社BTIGは、インフレ高進を背景に株式相場は今夏に下げる可能性があり、その場合はS&P500種株価指数は3770まで下落するとの見方を示した。ただ、下げは一時的なものとなり、長期的な強気相場は続くとしている。
S&P500種の7日終値は前週末比3.37ポイント(0.08%)安の4226.52。BTIGが夏季の下値のめどとした3770はこれより10.8%低い水準。
BTIGのストラテジストは7日に米CNBCで、食品とエネルギーを除く米コア個人消費支出(PCE)価格指数の動きを懸念していると述べた。この指標は米連邦準備理事会(FRB)が物価の目安として重視している。
4月のコアPCE価格指数は前年同月比3.1%上昇した。これまでに同指数が2%を上回った期間のS&P500種の騰落率平均(月間ベース)はマイナス1.6%だったとストラテジストは指摘した。
さらに、インフレ率が上昇するなかで個人の投機マネーが流入する可能性もあると予想。1月下旬にオンライン掲示板「レディット」を介した個人投資家の共闘で、一部銘柄の価格が大きく変動したことに言及した。投機的な動きが収束するまで期間、株式相場は広く動揺したが、今夏に再び起きれば価格に及ぼす影響はより大きくなる可能性があるという。
BTIGによれば、S&P500種は200日移動平均線の位置する3770までの下落が見込まれる。
しかし、強気相場の中での下げとなり、年末には4000を回復すると予想。上昇は少なくとも2022年半ばまで継続するとの見方を示した。
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