米国株は年内にさらに10%上昇へ ジェレミー・シーゲル教授が予想
米ペンシルベニア大学ウォートン校のジェレミー・シーゲル教授は、金利上昇やインフレ懸念にもかかわらず、大型の追加経済対策の施行により米株式相場は年内にさらに10%上昇するとの見方を示した。
投資ファンドのアドバイザーを務める米ペンシルベニア大学ウォートン校のジェレミー・シーゲル教授は、金利上昇やインフレ懸念にもかかわらず、大型の追加経済対策の施行により米株式相場は年内にさらに10%上昇するとの見方を示した。
11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3万2485ドルで終了し、連日で過去最高値を更新した。S&P500種株価指数も約1カ月ぶりに最高値を更新している。終値は3939.34。
シーゲル氏は11日午前に米CNBCの番組で、1兆9000億ドル規模の米国の追加経済対策について「いわば、火に油を注ぐものだ」と述べた。この大型経済対策は同日、当初の予定よりも1日早く成立した。
追加経済対策の規模は相当なもので、株価は年内に足元の水準から10%ないし12%上昇する可能性があると同氏は予想する。
過去数週間の株価の下落については、米連邦準備制度理事会(FRB)がいずれ引き締めに転じることで株価が下押されるとの懸念が背景にあったと分析。投資家は今後もこうした懸念にとらわれる可能性があるとする一方、景気回復と企業利益の増大により、克服できるとみていると述べた。
一方、長期金利は上昇を継続すると同氏は予想。コロナ禍の期間を通じた通貨供給量の劇的な増加、およびこの間に累積した需要の放出がその理由という。
それでも株式の投資家、とりわけ景気循環セクターの投資家は経済活動の再開で恩恵を受ける可能性が高いとの見方を示した。
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