What is the news?
2017/3期4Qは、売上高が前年同期比59.5%増の385.79億RMB、営業利益が同86.5%増の95.32億RMB、純利益が同98.5%増の106.47億RMBとなった。主力の電子商取引事業は引き続き大きく伸びたほか、クラウドやメディア事業も大幅な増収となった。一方、販売コスト、商品開発やマーケティング費用などが嵩んでおり、調整後EPSは4.350RMBと市場予想の4.448RMBを下回った。
3事業は全て大幅に増収。モバイルユーザーの増加で、個人事業者向けの「淘宝(Taobao)」と企業向けの「天猫(Tmall)」を中心とする電子商取引事業は、前年同期比47.1%増の315.70億RMBとなった。クラウドコンピューティング事業は同2倍の21.63億RMBとなった。2017/3末時点、「Aliyun(アリババクラウド)」は152種の新製品を搭載したほか、最先端のビッグデータソリューションも提供している。デジタルメディア&エンターテインメント事業は同3.3倍の39.27億RMBとなった。同事業傘下のオンラインビデオの閲覧サイトを運営する「Youku Tudou」、検索サービス、ネットコンテンツを提供する「UCWeb」などが引き続き大きく伸びた。
2017/3末、中国本土の年間アクティブ購入者は前年同期比7.3%増の4.54億人、モバイル月間アクティブユーザーが同23.7%増の5.07億人となった。また、クラウドコンピューティング事業の有料ユーザー数は同70.4%増の8.74億人となった。
How do we view this?
2018/3通期の市場予想は、売上高が前期比44.2%増の2,281.76億RMB、純利益が同26.0%増の550.33億RMBである。同社は通期の売上高が前期比45-49%増と予想しており、市場予想を上回る見通し。また、今後2年で60億USD 分の自社株取得枠を新たに設定した。
【レポートにおける免責・注意事項】
本レポートの発行元:フィリップ証券株式会社〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町4番2号
TEL:03-3666-2101 URL:
http://www.phillip.co.jp/
本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員庵原浩樹
フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。フィリップ証券は、レポートを提
供している証券会社との契約に基づき対価を得ております。当資料に記載されている内容は投資判断の参考として筆者の
見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身
の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害につ
いても責任を負いません。当資料の一切の権利はフィリップ証券株式会社に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じま
す。
<日本証券業協会自主規制規則「アナリスト・レポートの取扱い等に関する規則平14.1.25」に基づく告知事項>
本レポートの作成者であるアナリストと対象会社との間に重大な利益相反関係はありません。