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個別銘柄レポート:アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)

2018/12期2Q(4-6月)は50%増収の見通し、7nmの順調な進展によりサーバーシェア獲得の可能性も

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ナスダック | 半導体素子 | 業績フォロー

BLOOMBERG AMD:US | REUTERS AMD.OQ

  • 2018/12期1Q(1-3月)は売上高が前年同期比39.8%増の16.47億USD、純利益が8,100万USDと前年同期の▲3,300万USDから黒字転換。調整後EPSは0.11USDと市場予想の0.09USDを上回った。
  • 2018/12期2Q(4-6月)会社計画は売上高が中央値で前年同期比50%増の16.75-17.75億USD、調整後売上高総利益率が37%。
  • 同社パートナーであるTSMCは7nmで順調に進展していることから、今年下期にサーバーシェアを獲得する可能性も指摘される。

What is the news?

2018/12期1Q(1-3月)は売上高が前年同期比39.8%増の16.47億USD、純利益が8,100万USDと前年同期の▲3,300万USDから黒字転換となった。調整後EPSは0.11USDと市場予想の0.09USDを上回った。コンシューマーPC向けデスクトップ・プロセッサーでの新製品の投入などにより、コンピューティング・グラフィックス事業の売上が大幅に増加。また、データセンター向けのプロセッサープラットフォームの導入が進んだことなども寄与した。利益率の高い製品の売上構成比が拡大したことにより、売上高総利益率は36%と前年同期から4%改善した。

事業セグメント別の概況は以下の通り。コンピューティング・グラフィック事業は、売上高が同94.6%増の11.15億USD、営業利益が1.38億USDと前年同期の▲2,100万USDから黒字転換。RadeonとRyzenが売上を牽引。「Zen」アーキテクチャベースのプロセッサーと、Radeonの「Vega」グラフィックスアーキテクチャーを1つのチップの上に組み合わせたRyzenデスクトップ向けAPUの発売などが寄与した。平均販売価格(ASP)は、クライアント・プロセッサー、GPUともに大幅上昇した。エンタープライズ・組み込み型・セミカスタム(EESC)事業は、売上高が同12.1%減の5.32億USD、営業利益が同74.5%減の1,400万USD。セミカスタムSoCの販売が減少したほか、前年同期に計上したライセンス収入の反動もあり減益となった。サーバー向けおよび組み込み型の販売は伸びており、Dell EMCがEPYCを搭載した新型プラットフォームを発売したほか、Yahoo JapanとPacketへの導入も決定した。その他事業は、営業利益が同▲3,200万USDと前年同期の▲2,300万USDから赤字幅拡大。

How do we view this?

2018/12期2Q(4-6月)会社計画は売上高が中央値で前年同期比50%増の16.75-17.75億USD、調整後売上高総利益率が37%。2018/12通期の市場予想は、売上高が前期比25.9%増の67.09億USD、純利益が同9.4倍の4.03億USD。インテルのクルザニッチCEOは、インテルは10nm量産で成果が出ていないがAMDのパートナーのTSMCは7nmで順調に進展しており、今年下期にAMDにサーバーシェアを奪われるとコメントした。

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配当予想(USD)0.00 (予想はBloomberg)
終値(USD) 17.11 2018/6/18

会社概要
1969年に設立した半導体企業。スタンドアロンデバイスおよび加速処理ユニット(APU)への組み込み用のx86マイクロプロセッサーや、単体GPU、統合GPU、プロフェッショナルGPUなどを手掛ける。また、サーバー・プロセッサーや組み込み型プロセッサー、セミカスタムSoC(System-on-Chip)製品やゲーム機向けの技術なども提供する。その他、知的財産ポートフォリオの一部のライセンス供与も行っている。 プロセッサーの「Athlon」「Geode」「Opteron」 「Phenom」 「EPYC」「 Ryzen」「Sempron」「Threadripper」「Turion」、GPUの「FirePro」「Radeon」、同期技術「FreeSync」、バーチャル・リアリティー・テクノロジー「LiquidVR」などのブランドのもと、製品・サービスを展開している。
 同社が開発したx86プロセッサーの「Zen」アーキテク
チャーは、2017年以降に発売される同社コンピューティング製品に搭載される、全く新しい設計である。第2世代のRyzenプロセッサーは、新しい「Zen+」アーキテクチャーを備えた高度な12nmプロセス・ノードを基盤とする初のデスクトップ・プロセッサーである。

企業データ(2018/6/19)
ベータ値 1.47
時価総額(百万USD) 16,586
企業価値=EV(百万USD) 16,929
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 721.0
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主要株主(2018/6) (%)
1.Vanguard Group Inc 10.32
2.ブラックロック6.16
3.ムバダラ開発公社5.87

(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員 庵原浩樹
公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員補 増渕透吾
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