What is the news?
2018/6期2Q(10-12月)は、売上高が前年同期比12.0%増の289.18億USD、純利益は▲63.02億USDと前年同期の62.67億USDから赤字転落。税制改革で導入された海外留保利益に対する税金に関連して計上した一時費用の138億USDが響いた。一方、調整後EPSは0.96USDと市場予想の0.86USDを上回った。また、税制改革に伴う処理を除いた非GAAPベースでは、純利益は前年同期比19.6%増の74.98億USDである。商用向けクラウドサービスが好調で、特に開発者やITプロフェッショナル向けアプリケーションのビルド、デプロイ、管理の包括的クラウドサービス「Microsoft Azure」の売上高が前年同期比98%増と増収に寄与した。また、また「Office」顧客のオンライン版への移行を促す取り組みも進めており、「Office 365」の売上高は41%増加した。
セグメント別では、クラウド経由で「office365」などの業務ソフトを提供するプロダクティビティ&ビジネスプロセス部門は、売上高が前年同期比24.7%増の89.53億USD、営業利益が9.3%増の33.37億USDであった。インテリジェントクラウド部門は、売上高が同15.3%増の77.95億USD、営業利益が23.6%増の28.32億USDであった。「Windows」やタブレット端末「Surface」、ゲームなどを手掛けるモアパーソナルコンピューティング部門は、売上高が同2.4%増の121.70億USD、営業利益が同2.0%減の25.10億USDとなった。
How do we view this?
2018/6期3Q(1-3月)の会社計画は、プロダクティビティ&ビジネスプロセス部門の売上高が86-88億USD、インテリジェントクラウド部門の売上高が75.5-77.5億USD、モアパーソナルコンピューティング部門の売上高が91-94億USDである。2018/6通期の市場予想は、売上高が前期比11.1%増の1,072.62億USD、当期利益が同30.3%減の177.68億USD。物流業や小売業では、直接競合することからアマゾン・ドット・コムの提供するクラウドを避ける動きが見られている。同社が受け皿になる「逆アマゾン効果」が生じつつあり、市場シェアの拡大が期待される。
【レポートにおける免責・注意事項】
本レポートの発行元:フィリップ証券株式会社〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町4番2号
TEL:03-3666-2101 URL:
http://www.phillip.co.jp/
本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員 庵原浩樹
公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員補 増渕透吾
当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。フィリップ証券は、レポートを提
供している証券会社との契約に基づき対価を得ております。当資料に記載されている内容は投資判断の参考として筆者の
見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身
の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害につ
いても責任を負いません。当資料の一切の権利はフィリップ証券株式会社に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じま
す。
<日本証券業協会自主規制規則「アナリスト・レポートの取扱い等に関する規則平14.1.25」に基づく告知事項>
本レポートの作成者であるアナリストと対象会社との間に重大な利益相反関係はありません。