豪ドル、0.70米ドル割り込む可能性も 感染拡大で経済に打撃との見方
豪ドルに対する下げ圧力がコロナの感染再拡大とともに強まりつつある。経済への悪影響が懸念されるなか、一部の市場関係者は対米ドル相場が数週間のうちに0.70米ドルを割り込む可能性があるとみている。
オーストラリアドルに対する下げ圧力が新型コロナの感染再拡大とともに強まりつつある。経済への悪影響が懸念されるなか、一部の市場関係者は豪ドルの対米ドル相場が数週間のうちに0.70米ドルを割り込む可能性があるとみている。
日本時間21日午前の外国為替市場で豪ドルは0.73米ドル台前半で推移。20日夜に0.73米ドルちょうど付近まで下げ、昨年11月以来8カ月ぶりの安値を付けた。
今年2月には一時、約3年ぶりに0.80米ドルを上抜く場面があり、市場では1カ月ほど前までは年内に再度、0.80米ドルを試すとの見方が多かった。
豪紙フィナンシャル・レビューが20日、大手行コモンウェルス銀行(CBA)のエコノミストの話として伝えたところよると、一部の州でのロックダウン(都市封鎖)が経済に悪影響を及ぼすとの懸念が豪ドルの下落の背景にある。
オーストラリアでは最大都市シドニーを擁するニュー・サウス・ウェールズ州がロックダウン下にあり、さらに第2の都市メルボルンがあるビクトリア州や南オーストラリア州も封鎖措置をとっている。
オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は6日の理事会で、現在の週50億豪ドルのペースでの債券買い入れを9月から同40億豪ドルに減額すると決定。しかし、CBAのエコノミストは、その後のコロナの感染拡大により、中銀は買い入れの減額を撤回し、週50億豪ドルの買い入れを継続する可能性があると予想した。
実際、市場では中銀の債券購入の減額が9月から11月に先送りされる可能性があるとの見方が広がり、豪国債利回りは低下している。
CBAのエコノミストは、豪国債の対米国債利回りスプレッドの動きが、豪ドルのさらなる下落を示唆していると指摘。豪10年物国債利回りは現在、米10年物国債を下回る水準にあるが、エコノミストよると、スプレッドのマイナス幅が15ベーシスポイント拡大するごとに豪ドルの対米ドル相場は平均0.02米ドル下落する。
このままいけば、数週間のうちに0.70米ドルを割り込む可能性があるという。
豪ドルの対円相場は20日夜に一時、80円の大台を割り込んだ。80円を下回るのは約半年ぶり。21日午前は80円台前半から半ばで推移した。
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