豪ドルが対米ドルで3年ぶり高値 鉄鉱石や銅の上昇が支援
22日の外国為替市場でオーストラリアドルの対米ドル相場が一時0.79米ドル台に浮上。約3年ぶりの高値を付けた。対円相場も約2年2カ月ぶりの高値となっている。鉄鉱石や銅などコモディティ相場の上昇が豪ドルを支えている。
22日の外国為替市場でオーストラリアドルの対米ドル相場が一時0.79米ドル台に浮上。約3年ぶりの高値を付けた。対円相場も約2年2カ月ぶりの高値となっている。鉄鉱石や銅などコモディティ(商品)相場の上昇が豪ドルを支えている。
豪ドルは対米ドルで日本時間19日夕に0.78米ドル台に乗せた後は一本調子で上昇し、同日夜に0.78ドル台後半まで上値を伸ばした。
週明け22日も強地合いを維持し、午前中に0.79米ドルを一時上回り、2018年3月以来約3年ぶりの高値を付けた。
豪ドルは対円では19日夜から83円の節目付近で一進一退となり、22日午前中に83円台前半に定着した。これは18年12月以来の高値に相当する。
オーストラリアの主要輸出品である鉄鉱石の価格は11年9月以来、約9年半ぶりの高値で推移している。中国の需要見通しが依然として強いことが背景にある。
銅もまた11年9月以来、約9年半ぶりの高値を付けている。
市場の一部はコモディティ相場で新たな「スーパーサイクル」が始まっているとみており、資源国通貨である豪ドルの上昇の一因となっている。
コロナワクチンの接種開始
また、オーストラリアで21日、新型コロナウイルスのワクチン接種が始まり、景気回復への期待が強まったことも豪ドル買いに寄与した。
政府は10月末までに希望者全員への接種を終えたい意向にある。
ビクトリア州の州都メルボルンでは、13日から5日間続いたロックダウン(都市封鎖)が終了した。
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