豪ドルが85円台後半、3年3カ月ぶり高値 鉄鉱石や銅の急伸で
10日の外国為替市場で豪ドルの対円相場が85円台後半に上昇。3年3カ月ぶりの高値を付けた。鉄鉱石や銅が過去最高値を付けるなか、資源国通貨である豪ドルが押し上げられた。民間の企業景況感統計が良好な結果だったことも支援材料になった。
10日の外国為替市場でオーストラリアドルの対円相場が85円台後半に上昇。2018年2月以来、3年3カ月ぶりの高値を付けた。鉄鉱石や銅が過去最高値を付けるなか、資源国通貨である豪ドルが押し上げられた。民間の企業景況感統計が良好な結果だったことも支援材料になった。
オーストラリアは世界最大の鉄鉱石の生産国。銅も多く産出する。
豪ドルは日本時間の午後4時前に85.66円付近まで上昇。その後も高値付近で推移している。
10日の中国・大連商品取引所で鉄鉱石先物の中心限月である9月限は前営業日比10%高の1トン=1326人民元まで上昇。過去最高値を更新した。
また、LME銅3カ月先物価格は7日の取引で一時、1トン=1万440ドルまで上昇。11年に付けた1万170ドルを抜き、10年ぶりに過去最高値を更新した。終値は1万417ドル。
一方、豪ドルの対米ドル相場はこれまでのところ、0.78ドル台半ば付近で上値を抑えられている。
企業景況感指数
同午前10時半に豪銀行大手ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が発表した4月の豪企業景況感指数は32.0となり前回から8ポイント上昇。過去最高を更新した。
企業信頼感指数も26.0と過去最高を記録した。前回から9ポイント上昇した。
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