豪ドル円が約3年ぶり高値、リスク選好と新規雇用者数の急増で
18日の外国為替市場で豪ドルの対円相場が2018年2月以来、3年1カ月ぶりの高値を付けた。米FRBがFOMCでハト派的な姿勢を維持したことで、リスク選好の動きが強まった。2月の豪雇用統計が予想よりも強い内容だったことも豪ドル買いにつながった。
18日の外国為替市場でオーストラリアドルの対円相場が2018年2月以来、3年1カ月ぶりの高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)でハト派的な姿勢を維持したことで、リスク選好の動きが強まった。2月のオーストラリアの雇用統計が予想よりも強い内容だったことも豪ドル買いにつながった。
日本時間18日午前3時のFOMCの結果発表とともに豪ドルは急伸し、短い時間で84円付近から85円付近まで水準を引き上げた。その後、9時半の雇用統計の発表を受け、85.38円付近まで上値を伸ばした。
豪ドルの対米ドル相場も高い。FOMCの結果発表の後、0.77米ドル付近から0.78米ドル付近まで上昇。さらに雇用統計の発表後に半月ぶりの高値となる0.7835米ドル付近まで上値を追う動きとなった。
2月の豪雇用統計は新規雇用者数が8万8700人増となり、市場予想の3万人増を大きく上回った。増加数は1月の2万9100人から大きく伸びており、景気の回復がみてとれる。
2月の失業率は5.8%となり、市場予想の6.3%を大きく下回った。1月は6.4%だった。失業率はコロナ禍の最中の昨年7月に7.5%まで上昇していた。
FOMCでは現行のゼロ金利政策が23年末まで続くとの見通しが維持された。
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