豪ドル、年内に0.85米ドルに上昇との見方 景気循環通貨への選好続く
豪ドルがコモディティ相場の上昇を背景に買われている。景気回復への見通しが強まるなか、景気循環通貨とみなされる豪ドルは引き続き上昇し、対米ドル相場は年内に0.85米ドルに到達する可能性があるとAMPキャピタルは予想する。
オーストラリアドルがコモディティ(商品)相場の上昇を背景に買われている。景気回復への見通しが強まるなか、景気循環通貨とみなされる豪ドルは引き続き上昇し、対米ドル相場は年内に0.85米ドルに到達する可能性があるとAMPキャピタルは予想する。
豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドが先週、AMPキャピタルのエコノミストの見通しを伝えた。豪ドルはコロナ禍の最中の昨年3月に0.55米ドル付近まで下落したが、その後、着実に水準を切り上げており、2月には一時、0.80米ドルの大台を3年ぶりに回復した。足元では0.77米ドル付近で推移している。
各国での経済活動の再開でコモディティの需要が増大するとの見通しを受けて原油や銅、鉄鉱石などが上昇し、資源国通貨である豪ドルを押し上げている。
同時に、投資家のリスク選好の高まりも豪ドル買い・米ドル売りをもたらした。
豪ドルの対ユーロ相場も上昇を継続し、年内に0.68ユーロを付ける可能性があるという。昨年3月に0.53ユーロ付近まで売られる場面があった。現在は0.64ユーロ付近で取引されている。
豪ドルは対円でも上昇が見込まれる。一方、ニュージーランドドルに対しては現行水準にとどまる公算が大きいという。
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