原油相場などコモディティにスーパーサイクル到来、過去100年で5度目─調査
原油をはじめとするコモディティ相場で新たな「スーパーサイクル」が始まっているとの分析をJPモルガンのアナリストが発表した。過去100年で5度目になるという。
原油をはじめとするコモディティ(商品)相場で新たな「スーパーサイクル」が始まっているとの分析をJPモルガンのアナリストが発表した。過去100年で5度目になるという。
前回のサイクルは1996年に始まり、2020年に終わりを迎えている。
アナリストは10日付のリポートで、商品相場はすでに上昇局面に入っているとし、上昇をけん引する材料としてコロナ禍後の景気回復、超緩和的な金融政策と財政出動、ドル安、インフレ、より積極的な環境政策などを挙げた。
その上で、金利とインフレの潮流が変わりつつあると指摘。複数の資産に投資するマルチ・アセット・ポートフォリオ運用に大きなリスクをもたらす可能性があるとの見方を示し、商品への配分を高める必要性を示唆した。
前回の4度目のスーパーサイクルは96年から08年までの12年間の上昇局面と、08年から20年までの12年間の下落局面で構成される。
ウェストテキサス・インターミディエート(WTI)原油先物相場の場合、90年代後半の1バレル=10ドル台から、リーマン・ショック直前の08年7月に140ドル台まで上昇。過去最高値を付けた。その後、下落局面に入り、コロナ禍の20年3月に一時、マイナスになった。
上昇局面では中国の台頭やイラク戦争などの出来事が起きており、下落局面ではリーマン・ショックとコロナ禍のほかにシェールオイルの過剰供給や中国の景気減速といった事態が発生している。
WTIはコロナ禍前の水準回復
11日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場するWTI原油先物の期近の3月限は前日比0.44ドル(0.7%)安の58.24ドルで取引を終えた。
10日の取引時間中に58.91ドルまで上昇し、コロナ禍前の昨年1月以来の高値を付ける場面があった。
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