ネットフリックス、「クイーンズ・ギャンビット」など業績に貢献 10~12月期会員数伸びは予想超えか
ネットフリックスが19日に20年10~12月期決算を発表する。市場が注目しているのが有料会員の純増数。在宅時間の増加で20年上期に会員数が順調に増加した後、7~9月期は伸びが停滞した。「クイーンズ・ギャンビット」などの有力コンテンツが貢献し、10~12月期の会員数の伸びは会社予想を上回るとの見方が出ている。
米動画配信大手ネットフリックス<NFLX>が19日に2020年10~12月期決算を発表する。市場が最も注目しているのが有料会員の純増数。コロナ禍での在宅時間の増加で20年上期に会員数が順調に増加した後、7~9月期は伸びが停滞した。「クイーンズ・ギャンビット」などの有力コンテンツが貢献し、10~12月期は会員数の伸びは会社予想を上回るとの見方が出ている。
ネットフリックスは10月に7~9月期決算を発表した際、10~12月期について売上高を66億ドル、1株あたり利益を1.35ドル、有料会員の純増数を600万人と見込んだ。
20年の会員の純増数は1~3月が1577万人、4~6月は1009万人。好調だった上期に比べて、7~9月期は220万人にとどまった。
ドラマ「クイーンズ・ギャンビット」やドキュメンタリーショー番組「タイガーキング:ブリーダーは虎より強者?!」のような強力なオリジナル・コンテンツ・ライブラリーのおかげで、し烈な競争にもかかわらず、ネットフリックスは20年も引き続き視聴時間を制することができたとカナコードは13日付のリポートで指摘した。
また、ネットフリックスが無料キャンペーンを中止し、値上げに踏み切った一方、競合会社はプロモーションに依存しており、解約率が高い傾向があるとした。
有料会員の純増数については10~12月期を670万人、21年1~3月期を940万人と見込んでいる。21年通年では2860万人と予想する。
カナコードはネットフリックスの投資判断を「買い」、目標株価を630ドルで据え置いた。
世界で加入者増加へ
JPモルガンもまた、有料会員の純増数がネットフリックスの自社予想を上回ると見込んでいる。JPモルガンは10~12月期を650万人、1~3月期を690万人と予想する。
ただ、21年通年の純増数についてはコロナ禍で大幅に増加した20年を下回る可能性があるとして懸念を表明。米娯楽大手ウォルト・ディズニーの「ディズニープラス」やワーナーメディアの「HBO Max」などの競合サービスとの競争も激化する可能性があるとした。
そうは言っても、ネットフリックスのサービスの世界での普及は継続するとし、同社の世界加入者数は24年までに3億人近くになる可能性があると予想した。
JPモルガンはネットフリックスの投資判断を「オーバーウェート(買い)」、目標株価を628ドルで継続した。
13日の米株式市場でネットフリックスは13.54ドル(2.74%)高の507.79ドルで終えた。
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