ネットフリックス目標株価引き上げ相次ぐ、750ドルの声も 会員数の伸び好感
ネットフリックスが発表した20年10~12月期決算で有料会員の純増数が予想を上回って増加したことで、アナリストによる目標株価の引き上げが相次いだ。このうち一部は750ドルへの上昇の可能性を示唆している。
動画配信大手の米ネットフリックス<NFLX>が発表した2020年10~12月期決算で有料会員の純増数が予想を上回って増加したことで、アナリストによる目標株価の引き上げが相次いだ。このうち一部は750ドルへの上昇の可能性を示唆している。これを受け、20日の米株式市場で株価は一時、18%高となった。
20日の株式市場でネットフリックスは前日比84.57ドル(16.85%)高の586.34ドルで終えた。一時、18.24%上昇し、取引時間中としては過去最高の593.29ドルを付けた。
ピボタル・リサーチのアナリストは、ネットフリックスの目標株価をウォール街では最高の750ドルに引き上げた。従来は660ドルとしていた。投資判断は「買い」を継続している。
20日付のリサーチで、ネットフリックスは広告なしでも比較的低いコストでますます魅力的でユニークなエンターテインメント体験をほぼすべてのデバイスで消費者に提供しているとの見解を示した。
ウェルズ・ファーゴもネットフリックスについてはベアからブルへとスタンスを変えたとし、目標株価を510ドルから700ドルに引き上げた。投資判断は「イコールウェート(中立)」から「オーバーウェート(買い)」に変更した。
カナコードは目標株価を630ドルから670ドルに引き上げている。
ネットフリックスは19日発表した10~12月期決算で、有料会員の純増数が前の四半期からの851万人増加したと明らかにした。決算発表の前、有料会員の純増数についてカナコードは670万人、JPモルガンは650万人と予想していた。
20年通期の会員の純増数は3657万人となった。19年は2783万人、18年は2861万人だった。
20年はコロナウイルスの感染拡大により消費者が「巣ごもり」を続けるなか、「クイーンズ・ギャンビット」や「ブリジャートン家」などのコンテンツがヒットした。年末時点の有料会員数は2億366万人に到達している。
自社株買いに前向き
10~12月期は売上高が前年同期比22%増の66億4444万ドルとなり、過去最高を更新。純利益は同8%減の5億4215万ドルだった。
21年1~3月期について、ネットフリックスは有料会員の純増数を600万人程度と予想。売上高は24%増の71億2900万ドルを見込んでいる。
フリーキャッシュフロー(純現金収支)は21年に均衡に近づくとの見通しを示し、日々の業務のために外部から資金を調達する必要はもはやないと考えていると説明。余剰資金を活用して自社株買いを通じた株主還元を模索するという。
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