マイクロソフト株、300ドルまで上昇も クラウド移行で好調持続との見方
マイクロソフトの好決算を受け、アナリストの目標株価の引き上げが続いている。26日発表した20年10~12月期決算は売上高が初めて400億ドルを超えた。企業のクラウドへの移行の継続により、好調が当面続くとの見方が多い。
マイクロソフト<MSFT>の好決算を受け、アナリストの目標株価の引き上げが続いている。26日発表した2020年10~12月期決算は売上高が初めて400億ドルを超えた。企業のクラウドへの移行の継続により、好調が当面続くとの見方が多い。
10~12月期は売上高が前年同期比17%増の430億7600万ドルとなった。純利益は33%増の154億6300万ドルで、1株あたりでは2.03ドル。売上高、利益ともに市場予想を上回った。クラウドサービスや新型を投入したゲーム機の勢いが目立つ。
プラットフォーム「Azure(アジュール)」やチャットアプリ「Teams(チームズ)」などのクラウド関連の売上高は前年同期比34%増の167億ドルとなった。
在宅勤務の浸透で、Azureの売上高が50%増となり、クラウド関連の伸びに大きく貢献した。文書ソフト「Office 365(オフィス365)」の企業向けバージョンも21%増と好調ぶりを発揮した。
約7年ぶりの新型投入となった家庭用ゲーム機「Xbox」やパソコン「Surface(サーフェス)」を含む消費者向け製品部門の売上高は14%増の151億2200万ドルとなった。
ジェフリーズのアナリストは27日付のリポートで、AzureやTeams、基本ソフト「ウィンドウズ」などがあれば場所を選ばずに仕事ができるとし、売上高と営業利益は長期的な2けたの伸びが見込まれると指摘。目標株価を260ドルから300ドルに引き上げ、投資判断を「買い」で据え置いた。
エバーコアISIもまた、目標株価を260ドルから300ドルに引き上げている。
在宅勤務は定着へ
ウェドブッシュは、企業のクラウドへの移行と在宅勤務は定着が見込まれており、AzureとOffice 365を擁するマイクロソフトは今後数年間、このトレンドの恩恵を享受すると予想。クラウドを介して行われる企業のワークロードは、現在の推定35%から22年までに55%に上昇するとの見方を示した。
ウェドブッシュは決算発表の前に目標株価を270ドルに上昇修正していたが、さらに285ドルまで引き上げた。投資判断は「アウトパフォーム(買い)」で継続した。
27日の米株式市場でマイクロソフトは取引時間中の最高値となる240.44ドルまで上昇した。終値は前日比0.57ドル(0.25%)高の232.90ドル。
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