マイクロソフト、時価総額がほぼ2兆ドルに 27日に決算控え
マイクロソフトの株価が26日、取引時間中の過去最高値を更新し、時価総額がほぼ2兆ドルとなった。2兆ドルの実現はアップル以来2社目となる。27日に発表する21年1~3月期決算は、クラウドサービス「Azure」の好調などで良好な内容になるとの見方が多い。
マイクロソフト<MSFT>の株価が26日、取引時間中の過去最高値を更新し、時価総額がほぼ2兆ドルとなった。2兆ドルの実現はアップル以来2社目となる。27日に発表する2021年1~3月期決算は、クラウドサービス「Azure(アジュール)」 の好調などで良好な内容になるとの見方が多い。
マイクロソフトは前週末比0.40ドル(0.15%)高の261.55ドルで取引を終えた。終値ベースで過去最高値となる。
取引時間中に株価は262.44ドルまで上昇した。264.55ドルを付けた時点で時価総額は2兆ドルに到達する。2兆ドルに乗せれば、米企業では昨年8月のアップル以来2社目となる。
サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコの時価総額が19年12月に世界で初めて2兆ドル乗せを実現したが、現在は大台を下回る。
マイクロソフトの時価総額は19年4月に1兆ドルを超えた。それより前の18年8月にアップル<AAPL>が、また同年9月にアマゾン・ドット・コム<AMZN>がそれぞれ1兆ドルに乗せた。
マイクロソフトは27日に1~3月期決算を発表する。市場の予想は売上高が前年同期比17%増の410億ドル、1株あたり利益は1.78ドル。
同社の売上高は10~12月期に初めて400億ドルを超えた。予想どおりになれば、2四半期連続で大台を上回ることになる。
Azureがシェア拡大
ウェドブッシュのアナリストであるダン・アイブス氏は23日付のリポートで、フェイスブック<FB>やアマゾン、アップル、アルファベット<GOOGL>は反トラスト法(独占禁止法)に基づく規制当局の監視で身動きが取れないが、マイクロソフトは90年代から2000年代初頭に規制の問題を乗り越えており、クラウド事業の拡大に関しては各社が羨む立場にあると指摘。クラウドサービスではアマゾンの「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」からシェアを奪いつつあるとの見方を示す。
マイクロソフトの目標株価を300ドル、投資判断を「アウトパフォーム(買い)」でそれぞれ据え置いた。
シティは21日付のリポートで、ビジネス向け製品部門と消費者向け製品部門の双方でPC需要は力強いとし、またマイクロソフトのサーバソフトウェア製品の更新には勢いがあると指摘。クラウドサービスも引き続き堅調とした。
好材料が出る可能性がある銘柄のリスト「ポジティブ・カタリストウォッチ」にマイクロソフトを加え、目標株価は292ドルから302ドルに引き上げた。投資判断は「買い」で据え置いている。
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